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雨漏りは0円で直すことができる?【雨漏り110番岐阜店】

2019.03.18 雨漏りと保険の話,家を守るために,雨漏りあるある,雨漏りに取り組む,コラム

本日の雨漏り110番コラムは雨漏り110番岐阜店の大野が担当します。
よろしくお願いします。

最近、雨漏りを保険で(無料で)直せることを謳い文句に、外装工事やリフォーム工事の営業している会社が目立ちます。

建物に住んでいるなら必ず入る火災保険。
火事になったら保険金がおりるので安心ですよね。
(火災保険の更新をしない人も多いみたいですが)

その安心の火災保険ですが、
火災以外にも
「強風で瓦が飛んだ」
「雪の重みで軒樋が歪み雨が漏れる」
「雹で天窓のガラスが割れた」
「雷で家電製品が壊れた」
「カーポートの屋根が強風で壊れた」
上記のような場合にも申請すると保険金が支払われることがあります

それから、新築の時ではなく、既存の建物の屋根にあとから太陽光パネル乗せた場合にも火災保険会社に申請しておくと良いです

もし申請せずに、太陽光パネルを載せたことが原因による雨漏りが起きた場合に保険金が下りないこともあります。
そもそも保証対象外の保険会社さんもあるので注意が必要です。

すべての火災保険で、上記のような事故に対して保険金が支払われるわけではありません。
個別の保険内容によりますので、一度お手元の保険証券を確認しておいたほうが良いでしょう

契約内容にもよりますが、補修費用が20万を超えないと保険金が下りないケースが多いです。
中には免責金額以上の補修金額であれば保険金がおりる保険もあります。

火災保険を申請すると、保険会社さんと契約している検査員さんが確認に来ることが多いのですが金額が少額の場合は、破損状況の写真のみで審査することもあります。

保険金が支払われないケースとして下記のようなものがあります。
「外壁のひび割れ」
「瓦の漆喰の剥がれ」
「トタン屋根の錆」
「樋のチョーキング(退色)」
上記のような経年劣化に関しては保険金は支払われません。

建物を何十年も手入れせずに起こった劣化に対して保険金が適用されないのは当たり前ですよね!

では雨漏りはどうなるか?

例えば、台風の風で瓦がめくれて飛んだことが原因で雨漏りが起きれば保険がおります。
しかし、ほとんどの雨漏りの原因は、経年劣化によるものか、新築した時からの不具合、あるいは増改築時の不具合が多いので、保険の対象になることは少ないのが現実です。

たとえ台風の時だけ雨漏りするとしても、台風による物理的な破損や欠損などが無ければ、風災と認められることは少ないです。

それでは本題です。

『火災保険で雨漏り補修0円リフォーム』
『外壁塗装、保険を使って無料でできます』
などの広告を見かけたことはありますか?

これらは建物の火災保険を使って建物を直しますと言う営業方法です。
ただで雨漏りが直るならと飛びつきたいですよね!

0円リフォームをする業者さんは訪問営業の会社(訪販会社)が多いです。

屋根のズレなどを目視して「瓦がずれているので雨漏りしている可能性があります」と、あなたの家にやってきます。

ひどい業者になると、屋根に上がり、わざと瓦を壊して写真を撮り「保険金でタダで補修できます」と言うケースもあります。

また、経年劣化をうまいこと細工して、風災や雪害に見せて保険金をだまし取る手口も多いです。
こうなると、もはや保険金詐欺です。

このような会社で雨漏り修理やリフォームをしたお客様の中には、
『必ず火災保険が降りると言われたが、保険がおりず、結局自己負担になった』
『必ず火災保険が降りると言われ前払いをしたが、工事が終わったら連絡が取れなくなった』
『保険料がおりないため解約したいと言ったら、高額な解約料を請求された』
『保険金以内での工事で契約したが、追加工事が必要と言われて最終的な工事費が高額になった』
というトラブルも起きています。

何よりも問題なのは、保険金で雨漏りを直すと宣伝している業者で修理をしても、結果的に雨漏りが直らないことが多く、雨漏りが直った場合でも、あとから再発することが多いということです。

なぜなら、雨漏りに関する詳しい知識を持ち、真剣に雨漏りに取り組んでいる真面目な修理業者は、そのような詐欺的な営業会社とは一切付き合わないので、結果的にレベルが低い修理業者しか手配できないからです。

なお、火災保険の申請には雨漏りを起こした日時が必須です。
○月○日の台風が原因であると記入しなければいけません。

しかし、0円リフォーム業者は、経年劣化が原因の雨漏りであっても、「この前の台風のせいにしときましょう」と虚偽を誘います。
このような悪徳業者の口車に乗ってしまうと、結果としてあなたも詐欺に加担することになりますから十分注意してくださいね!

最後に、火災保険は自動車保険と違い、一回使っても保険金が上がることはありませんので、本当に必要な場合は積極的に申請しましょう。
保険金がおりればラッキーという考えが大切です。

2019年3月18日
雨漏り110番岐阜店
大野雅司

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