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やってはいけない防水工事施工例 茅ヶ崎店

雨漏り110番 茅ヶ崎店

今回は、本当によくあるやってはいけない防水施工例を紹介したいと思います。

下の写真も、「ベランダの床がふわふわ浮いてしまっているので、見に来てほしい。」とのご連絡をもらい、現場調査に伺った時の写真です。

一見、なんの問題ないきれいなベランダに見えますが、
一目見て「またか」と言うのが正直な感想です。
お客様に、詳しく伺ったところ数年前の外壁の塗り替え工事の時に
床面のひび割れが気になり塗装業者に相談したところ、防水工事を勧められて
防水工事を一緒にお願いしたそうです。

このお宅のベランダは、FRP防水モルタル仕上げなので、立上り(壁面)も床面も
保護モルタルで覆い隠され防水層はモルタルの下にあります。
そのため新しく施工する防水層を既存の防水層に繋げる施工が出来ないのです。

このお宅の工事は床面だけFRP防水を施工して壁面と床面の取り合いはシーリング施工していました。
しかしシーリング材は経年劣化しますシーリングが切れてしまえば
雨水がFRP防水層の下の保護モルタル層に入ってしまいます。
壁面のモルタルにヒビ割れが起きれば、そのヒビからも新しい防水層の下に入ってしまう可能性も有ります。

既存防水層と新しい防水層の間に入ってしまった水分が夏の日差しなどにより
気化すると、新しく施工した防水層を剥離させてしまうのです。

お客様の気にされていた床面のヒビは保護モルタル層のひび割れで、防水層のひび割れではないので、雨漏りの原因へと結びつく訳ではありませんでした。
このような立上り面(壁面)、床面がモルタルで覆われているバルコニーの場合は、防水施工が難しく保護モルタル層で守られている為、下の部屋の雨漏りや軒天井のシミなどが無ければ、防水工事は必要ないと思います。
美観的に綺麗にする事を望まれる場合は、置き型のタイルなどもおすすめです。

また、立上り(壁面)の防水層が露出の場合は、防水をする事も可能なのですが
その場合でも、モルタルの中の水分を逃がすことができる通気緩衝工法(通気緩衝シートとFRP防水の複合工法)をお勧め致します。
ちょっと分かりずらいですが、下の写真は床面は保護モルタル、壁面(下から8センチくらい)FRP防水の写真です。
このタイプのベランダなら、立上り(壁面)の既存防水が露出仕上げのため防水工事も可能です。

こちらの写真は、FRP防水モルタル保護仕上げのベランダです。
ひび割れもありますが、雨漏りはしていません。
このようなベランダは、下の部屋での雨漏りやベランダ下の軒天井の雨染みなどがなければ、防水工事はお勧めしません。

この写真は置き型タイルの施工例です。

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