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「雨漏りを発生させてしまう塗り替え(屋根その2)」 小平店

雨漏り110番 小平店

雨漏り110番小平店の米澤です。
雨漏り110番小平店を運営しているのは「ヌリヨネ塗装サービス」という小平市の小さな塗装店です。
そういう理由もありまして前回までのコラムも比較的塗装よりのお話が多かったように思います。しかし、私の塗装職人としての経験上、間違った塗装工事(塗り替えリフォーム)によって本来雨漏りを直したかったお客様が高額な工事費用を支払ったにもかかわらず全く雨漏りが直っていなかったり、全く雨漏りしていなかったお家が雨漏りするようになってしまったりという現実を目の当たりにしてきたので、雨漏りについてお話しする際につい熱が入ってしまうところなのです。
そこで今回も前回に引き続き屋根塗装の際の縁切りについてもう少しお話しさせていただきたいと思います。
屋根の縁切り、つまり屋根の「薄型スレート瓦」の瓦と瓦の重なり部分の縁を切る事とはどうゆうことなのか、屋根塗装を少しでも知っている方ならば説明はいらないことなのでしょうが、一般的には何を言っているのか全く解らないかもしれませんので少しご説明致します。
屋根材(瓦)は軒先から一枚一枚が重なるように葺いてあります。下から葺き、上の瓦が下の瓦に重なっているからこそ雨水は上から下に流れ、内部に入ってくることがないのです。もし上の瓦に下の瓦が重なっていたら雨水はどんどん中に入ってしまいます。ご想像いただけるでしょうか。
瓦と瓦の隙間から入った水も瓦が重なっているからこそ中に漏れることなく速やかに排出されるのです。
新築時には当然この様に屋根は葺かれておりますので普通通りであるならば屋根から雨漏りは起きることはないのです。しかし塗り替えを行ないますと塗料が瓦と瓦の隙間に入り込み、ちょうど接着剤の様な働きをして瓦どうしをくっつけ隙間を塞いでしまうことがあります。こうなりますと瓦の下に入って行き場をなくした雨水は逆流し、建物の内部に浸入するようになってしまいます。
このことを防ぐために塗り替えの際にくっついてしまった瓦どうしの隙間を再び切ることを「縁切り」と言います。
縁切りは塗装完了後にカッターや皮すき等の工具を使い行ないます。しかしその手間はなかなか大変なことので「めんどくさい」等の理由で行なわない業者もおります。

私は屋根材と屋根材の隙間に縁切り部材を挿入しているというお話を前回のコラムで触れましたが、当然工具による縁切りも行なっております。
縁切り部材だけに頼るのでは不十分だと考えているからです。縁切り部材を挿入したからと大丈夫だと言ってゴロゴロとローラーを縦に転がして隙間に塗料を押し込んでしまってはせっかく縁切り部材を挿入したとしても隙間が埋まってしまいます。隙間が埋まってしまえば雨水が排出されずに逆流し雨漏りが発生してしまうのです。
何の為に縁切りを行なうのか、何の為に縁切り部材を挿入するのか、その意味を理解しなければ間違った塗り替えによる雨漏りはなくなりません。
せっかくお家を綺麗にしたのに「実は雨漏りを発生させる工事をしていた」なんてことにならないためにも消費者の皆様にも塗装工事を知っていただきたい、少しでもお役に立ちたいと思っております。

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