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初めての雨漏り調査同行【雨漏110番伊勢原店】

2019.05.04 雨漏り調査の方法,複数浸入雨漏り,雨漏り事例,雨漏り診断・雨漏り調査,コラム

本日の雨漏り110番コラムは雨漏り110番伊勢原店の牧野が担当させて頂きます。

前回は弊社の社屋にて雨漏りが発生し、散水調査から改修工事まで初めて関わったことをコラムにさせて頂きました。

今回は実際の雨漏り調査に同行した話です。
代表の丸山と私ともう一人のスタッフの、合計三人で雨漏り調査を行いました。
雨漏り調査は二日間実施しました。

雨漏り調査に向かう前に、初日の雨漏り調査について事前に引継ぎを受けました。
一日目はベランダ防水、ベランダの排水ドレン、サッシ廻り、屋根板金の散水テストを行いました。
雨漏り後の写真。

最初に、ベランダの防水と排水ドレンのテストを行いました。
排水ドレンをエアコンホース用のパテで塞ぎ、ベランダに水を溜めて、一気に水を抜くというテストを行いました。
ベランダにずっと散水し続けるよりも水を溜めて一気に流した方が漏れる箇所を特定しやすい場合があります。
こちらの写真はエアコンホース用のパテで埋めたサッシ廻りの一部です。

室内に浸水しない高さまでベランダに水を溜めても雨漏りはありませんでした。
次に排水ドレンを一気に開放して排水のチェックです。
解放後すぐに一階に水が大量に漏れてきました。一階で見ていた者から、「たくさん水が漏れてきて大変です!」と声が聞こえてきました。室内の壁の天井から床まで大きなシミができてしまうほどです。一階の天井裏を覗くと水たまりができていました。
この結果から判断すると、雨漏りの原因は排水ドレンと雨樋をつなぐ配管に隙間があること、そして接合部の劣化と考えられるようです。

次に2階にあるサッシ廻りに散水テストです。
20分程散水を行うと天井裏に水が漏れきました。
屋根板金にも散水テストを行いこちらも雨漏りを確認できました。

ここまで散水テストの順番を見直すと。
散水テストはもしかして下からやっているのではないかと。
代表に確認をしてみると、雨漏り調査は上からやってしまうと下にある雨漏り箇所が濡れてしまってわかりにくくなってしまうとのことでした。
たしかに家の一番上から水を流すと下に水が流れて、家全体が濡れてしまいます。
そうなると下側の雨漏りがわからなくなってしまいます。

弊社社屋の雨漏りの時にも思いましたが、改めて雨漏り調査の難しさを感じました。
二日目は帯板、格子、二か所のエアコンカバー、ベランダサッシ小庇です。

さっそく散水テスト開始かなと思いましたが、違いました。
まずは前日に発見した雨漏り箇所を養生する作業から開始でした。
前日の雨漏り箇所を養生しないと新しい雨漏り箇所がわからなくなってしまうとのこと。
確かに言われてみればその通りです。
雨漏り調査二日目の初仕事はエアコンホース用のパテをこねる作業になりました。
エアコンホース用のパテで怪しい箇所を埋め、次は広い場所にマスカーで養生をします。

養生が終わったらいよいよ散水テスト開始です。
なんと帯板、ベランダ笠木、エアコンカバー、ベランダ小庇から雨漏りを確認できました。
私も二階の床から覗いてみるとたしかに水滴が見えました。

こちらの写真は私が実際に撮影したものです。

次に一階の天井から覗きました。こちらも水滴が見えました。

写真撮影はなかなか大変であることが体験できました。
限られたスペースへ体を入れて、そこからカメラと照明を構えて撮影なのでなかなか大変でした。
貴重な体験です。

雨漏り調査の結果、なんと計8か所から雨漏り(雨水浸入位置)を確認することができました。
代表としては、これは外装の経年劣化だけでは説明がつかず、2次防水の不具合が原因だと考えているようです。
たしかに外装の経年劣化だけだとしたら少し雨漏り箇所(雨水浸入位置)が多い気がします。
お客様に説明するとお客様も大変驚かれていました。
もし自分の家で8か所も雨漏りがあるとわかったら大変なショックを受けると思います。

こちらの建物はまだ調査を行ったばかりでその後の工事等々の詳細はまだ決まっておりません。
このコラムが掲載される時には雨漏り工事について話が進んでいるかもしれません。
工事が始まりましたら、次回にお話しに続くかもしれません。

2019年5月4日
雨漏り110番伊勢原店
牧野敬大

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