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『神の手を持つ有名外科医』より『神の◯◯を持つ町医者』【雨漏り110番本部・世田谷店】

2019.05.08 神の目,プロフェッショナルとして,正しい知識,雨漏り職人,雨漏り修理,雨漏り診断・雨漏り調査,雨漏りに取り組む,雨漏り110番グループ
本日の雨漏り110番コラムは雨漏り110番本部・世田谷店の唐鎌が担当します。
よろしくお願いします。

テレビ番組などで、いわゆる『腕のいいお医者さん』が紹介されることがあります。

NHKのプロフェッショナルみたいなドキュメンタリー番組だったり、あるいは健康系のバラエティ番組などもあります。
背景としては社会の高齢化にともない、健康問題に対する意識が高まっていることが大きいのでしょう。
自分自身も年齢を重ねるにつれて、周囲との会話の中に健康に関する話題が増えていることを感じます。
また、ただ長生きするだけではなく、健康に元気に長生きしたいというのが理想なのだと思います。
話がそれました。

そんなふうにテレビなどのメディアで紹介される『腕のいい歯お医者さん』は、難易度の高い手術で患者さんの命を救う『有名外科医』的なお医者さんが多いように思います。
ようするに、他の病院では治せない難易度の高い患者さんを、卓越した技術で救い続ける凄腕の外科医です。
たいていの場合【神の手】という形容詞(称号)付きで紹介されています。

私自身も子供の頃手塚治虫のブラックジャックという漫画が好きでしたので、そのような凄腕外科医のドキュメンタリー番組を観るのは大好きです。
普段あまりテレビは観ないので、バラエティやドラマはほとんど観ませんが、その手のドキュメンタリー番組だけは観ることが少なくありません。
特にNHKのプロフェッショナルで紹介さされるような、いわゆる【神の手】を持つ有名外科医の番組などは、つい自分自身の仕事と重ねながら観てしまいます。
おこがましいかもしれませんが、大手ゼネコンや一級建築士が解決できなかった難しい雨漏りを、最後の砦となって数多く解決してきた自負もあり、そのような【神の手】と呼ばれるお医者さんに自分の仕事を重ねてしまうのです。

ただし、その殺人的なスケジュールや、仕事に対する真摯さ、あらゆるものを犠牲にして取り組む姿勢など、彼らの仕事ぶりを目の当たりにすると、自分自身の甘さを痛感させられ、自分の力不足を突き付けられてしまうのが正直なところです。
彼らの紹介番組を観るにつけ『俺はまだまだ努力が足らないな』とか『まだまだ、もっともっと頑張れるはずだ』と思い知らされます。
そして、彼らのように、もっともっと仕事に対して真摯に真剣に取り組まねば、と思うのです。

ですから、これまでずっと思ってきました。
ずっと思い続けていました。
それは『いつか雨漏り業界の【神の手】と呼ばれるような存在にならなければならない』という思いです。
【神の手】を持つ凄腕外科医を紹介するテレビ番組を観るたびに『俺もいつか【神の手】になるぞ』と自分を奮い立たせていました。

いや、別にテレビに出たいとか有名になりたいという話ではありません。
他の医者がさじを投げるような難しい手術に取り組み、それを成功させ続ける医者のような存在という意味です。
そのような【神の手】を持つ雨漏りハンターになることが自分の目指すべき道だと考えていたのです。
そう信じていました。

ところが、最近になって気づいてしまったのです。
よくよく考えてみたら、自分は【神の手】になれないことに。
どんなに頑張っても【神の手】になることは出来ない、と気づいてしまったのです。

雨漏りを修理するうえで自分が担う役割を振り返ってみた時、自分の仕事が『外科医』では無いんじゃなかろうか?と、疑問を持ったのです。
外科医というのは、患部にメスを入れ外科的に処置をすることで患者を救います。
雨漏り修理の現場において、その役割を担うのは実際の建物に手を加え修理する【雨漏り職人】です。

つまり、もしも雨漏りしている建物を病気の患者さんに例えるのであれば、外科医は【雨漏り職人】のことになります。
プロ専用の道具を持ち、卓越した技術で患部を処置する。
まさに職人技であり、その最高峰に【神の手】を持つ存在がいるわけです。

では、それに対して、私、すなわち雨漏り診断士の仕事は何なのか?
【雨漏り診断士】の仕事は、雨漏りを直接的に修理(=手術)することではありません。
雨漏り診断士の役割は、雨漏りの原因を解明し、その修理方法を考えることです。

つまり、外科医ではなく、内科医的な仕事を担っていることになります。

病院における内科医の役割は次のようになります。
何の病気かわからない状態の患者さんを診察し、その症状にあわせて精密検査などの診断をする。
診断の結果をもって患者さんの病気と原因を特定し、今後の治療の方針を決めること。

そして、治療のために手術が必要であれば外科医に引き継ぎます。
何の病気なのか?どんな治療が必要なのか?を診断するのが内科医の役割です。
雨漏りの原因は何か?どんな修理が必要なのか?を診断する雨漏り診断士の仕事とまさに一致しています。

そうです。
私の仕事である【雨漏り診断士】は、建物の外科医ではなく内科医だったのです。
そのことに気づいた時、自分自身が本当に目指すべき道が明確に見えました。
自分がこの業界において果たすべき責任と義務をしっかりと理解することができました。

外科医じゃない私(雨漏り診断士)は【神の手】を目指すことはできません。
では、私たち雨漏り診断士は何を目指すべきなのでしょう。
どんなプロフェッショナルを目指すべきなのでしょう。

いろいろ考えて一つの答えを導きだしました。

よし!【神の目】を目指そう!と。
もっと言えば、
【神の目】を持つ町医者を目指そう。
そう決意しました。

神の手と呼ばれるようなスーパー外科医ともなると何ヶ月待ちが当たり前です。
また大きな大学病院に行けば受付してから何時間も待たされます。
でも、町医者だったら、いつでも気軽に診てもらえます。
ちょっとした不調でも気兼ねせず相談できます。

ただし、ただたんに身近で敷居が低いというだけではなくて、普通の医者だったら見逃すような難しい病気を早期に発見し、正しく診察・診断できるスーパーな町医者を目指します。
それが私が考える『【神の目】を持つ町医者』です。
これからはそんな【神の目】を目指すべく、日々精進して参ります。

いつの日か業界内において【神の目】と呼ばれるぐらいの存在になれるよう頑張ります。

さて、ちょっと例えがわかりづらかったでしょうか。
うまく伝わらなかったとしたら申し訳ありません。

いずれにしても、私たちには雨漏りを解決し続けていく責任があることに変わりはありません。
やるべきことはただ一つ、雨漏りを解決することです。
これからも他の業者さんがサジを投げた難しい雨漏りを解決し続け、いつの日か【神の目】を持つ雨漏り診断士と呼ばれる日が来るように頑張りたいと思います。

2019年5月8日
雨漏り110番本部・世田谷店
唐鎌謙二
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