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雨漏りの原因が分からない【雨漏り110番東大阪中央店】
本日の雨漏り110番コラムは雨漏り110番東大阪中央店の坂元が担当します。
よろしくお願いします。
雨漏り調査をしていると年に1度か2度は厄介な奴(雨漏り)に出会います。
現地で目視をすれば不具合箇所から大体の検討がつくものですが、浸入経路が分からないまま他の業者さんなどによって修理をされ、なおかつ止まらないケースは、経路が複雑になり難解な雨漏りになることが多いです。
今回、高槻市の案件も3度の雨漏り修理(工務店等)が行われたとのこと。
そこから初めて雨漏りのプロに任せようと考え、一番近い雨漏り業者に調査を依頼したが・・・「手に負えません!」とあきらめたようです。
めんどくせぇ・・・
間違いなく大変やんか・・・と、心の中でつぶやいたのですが ・・・
ずいぶんと困っている様子や丁寧に対応してくれるお客様を見て調査をお請けすることにしました。
さて、案件は屋根は立平葺き、壁はサイディング、木造3階建てで、しかも増築に増築を重ね、これでもかというくらい複雑な形状です。
理想的には午前中で雨漏りを再現させ、午後から余裕を持って念のために別の個所も確認を取る。
このパターンなら気持ちも楽ですが・・・
今回の案件は増築の上、3度も修理を重ねていることから予想通りの苦戦となり、昼も取らずに調査を行いました。
雨漏りと同様の漏水を再現できるまでの間、「断ればよかった・・・」と何度も心が折れる・・・(笑
ようやく原因が分かったのは15時過ぎ・・・
調査の結果、2Fと3Fの間にある下屋根の軒先から雨水が浸入し、サイディング内部を流下して1F天井から浸出していると判明しました。
おそらく、下屋根のルーフィング(二次防水)の不具合等によりサイディング内部に試験水が流下したと推測されますが、そもそも、サイディング内部には二次防水(透湿防水シート)があることから、通常、試験水は水切りから外部に排出される仕組みになっているはずです。
考察すると、軒の高さまでしか透湿防水シートが施工されていないか、もしくは、透湿防水シートそのものの施工不良等による不具合が推測されます。
ようするに、原因が分かりずらかったのは・・・
2Fと3Fの間にある下屋根のルーフィングに問題があれば「2Fに雨漏り具象が確認されるであろう」という考え方。
まぁ、・・・これも7年前の事なのであれからずいぶん経験を積んでスキルが上がったと思いますが、雨漏り調査において、思い込みは大敵であるという苦い経験の一つです。
難解な雨漏りで困っている人の役に立つから私たち(雨漏り110番)の存在意義があると、あらためて思わされた経験です。
決して・・・「断ればよかった・・・」などと思ってはいけません。・・・(笑
2019年5月17日
雨漏り110番東大阪中央店
坂元 康士朗