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雨漏りを解決するスキル-その1
2015年1月20日(火曜日)
雨漏りを解決するスキルは一朝一夕では身につきません。
ちょっと勉強したからと言って雨漏りがわかるようになるワケがないのです。
自分自身の実体験と、これまで多くの社員やスタッフを育ててきた経験から言うと、どんなにセンスがある(向いてる)人間であっても、最低でも3~4年ぐらいの年数はかかると思います。
もっとも、単に経験年数で判断するのはおかしな話です。
同じ1年でも、毎日雨漏り物件に関わった人と、1日おきに関わった人では、経験の差は単純に倍になってしまうのですから。
あくまでも目安ですが、だいたい1年あたり30~40件の雨漏り(調査or修理)に関わった場合の経験年数を想定しています。
ですので、単純計算ですが、だいたい100件~150件ぐらいの現場経験が必要と考えています。
ただし、雨漏りに関する基本的な知識を有していることが大前提となります。
基礎知識がないまま、いくら現場での経験を積み重ねても、本当のスキルは習得できません。
下手をしたら間違ったスキルやノウハウを身につけてしまう恐れすらあります。
正しい基礎知識の上に積み重なる経験だけが本当に役立つスキルに昇華するのです。
では、雨漏りにおける『正しい基礎知識』とは何を指すのか?
何を持って『雨漏りの基礎知識』と言っていいのか?
誤解を恐れずに言えば、仮に一級建築士と同等の知識があったとしても不充分です。
そもそも多くの一級建築士が雨漏りの原因がわからずに困っているという現実があります。
特に設計を生業とする、いわゆる先生と呼ばれる立場の一級建築士さんは、残念ながら、雨漏りに関して無力な人がほとんどです。
一級建築士は、建設業界の中では最も価値の高い資格です。
高度な知識を有する建設業界ヒエラルキーの頂点に立つ存在です。
にもかかわらず、雨漏りに対しては無力、雨漏りのことが全くわからないと言うのが現実なのです。(もちろん中には雨漏りのことがわかっている優秀な一級建築士もいらっしゃいます)
では、国家資格である防水施工技能士(一級)の知識ではどうでしょう。
水を防ぐと書いて防水です。
防水の専門家である防水施工技能士が有する知識で雨漏りの原因がわかるのでしょうか?
残念ながら、これまた不充分です。
防水に関する知識だけでは雨漏りを理解することは出来ないのです。
防水の不具合に原因がある雨漏りに関してだけは抜群の強さを発揮すると思いますが、雨漏りの原因は防水だけにあるワケではありません。
では、大工さんはどうでしょうか?
あるいは屋根屋(瓦屋)さんは?
塗装屋さんは?
板金屋さんは?
っと、思いのほか長くなってしまったので、今日はこのへんで。
次回へと続きます。
それでは。
伝説の雨漏りハンター
唐鎌謙二
僕の著書です。→『自分を磨く「嫌われ仕事」の法則』
音声でもお聴きいただけます。→オーディオブック版はこちら
日常の活動状況ブログは日本外装株式会社 社長・唐鎌のブログ。
さらにツイッターでもつぶやいてます。