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『持ち場』から離れてはいけない。

2011.03.20 代表として

未曾有の大地震から今日で1週間。
いまだに被害の全容は見えてきませんが、
過去のあらゆる自然災害と比較しても、
最悪の被害になることは間違いなさそうです。
本当に胸が痛みます。。
被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。
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震災翌日の夜、
一人の事務所でいろいろと思いを巡らす。。。
人間が、何代、何十代にもわたって、
気の遠くなるほど長い時間をかけて、培い、積み上げてきたものを、
その全てを、一瞬にして飲み込んでしまう自然の大きさと無情さ。
その自然の大きな力の前に、
為す術のない無力な人間、無力な自分。
昨日まで幸せだった人たちが、たった一度の地震で全てを失ってしまう不条理。
それでも、
今、自分がこうして生きているという現実。
自分が同じような自然災害に合わないという保証はどこにもないし、
いつ、被災地の人たちと同じような立場になっても何の不思議もない。
そう考えると、
自分が自分の力だけで生きているのではなく、
自分は生かされているのだとしか思えなくなる・・・・・・・・
親鸞が説いたとされる『他力』を想う。。
そんな自分に何が出来るのか?
今、こうして生きている自分は何をしなければならないのか?
今、生かされている自分は何をすべきなのか?
一人の事務所でそのことをずっと考えていた。。。。
で、
自分なりに考えた答え・・・・・・・・
まずは自分の『持ち場』で一所懸命に頑張る。
目の前の仕事に真摯に取り組む。
そして、何か自分で役立つことを一つでもいいからやっていこう。
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この国を大きな船だと考えてみた。
俺もその船の乗組員の一人。
そして、俺の『持ち場』は機関室の作業員。
今、客室で危機的な火災が起きている。
乗客、さらにはクルーにも多数の怪我人が出ていて、
もし、このまま火の手が広がれば沈没してしまうかもしれない。。。
でも、今、そこでは、
消化班のクルーが懸命に消火活動を行っている。
身の危険も顧みず、決死の消火活動と救助活動を行っている。
そんな状況下において、
機関室の作業員である俺がやるべきことは一つしかない。
自分の『持ち場』である機関室でベストを尽くすこと。
もし俺が浮き足だって『持ち場』を離れ、
万が一にも機関が不調になるようなことがあれば、
電力がダウンし、救助活動や消火活動にも支障をきたすことになるだろう。
また、もし、見張り役のクルーが『持ち場』を離れれば、
救援に来てくれた他の船と衝突するかもしれない。
だから、
絶対に『持ち場』を離れてはいけないのだ。
『持ち場』を離れていいのは、船長から指示があった者だけ。
それ以外のクルーは自分の『持ち場』で、
自分の目の前の仕事に全力を尽くさねばならない。。。
船を動かす機関は、
国で言えば、経済・産業活動にあたるだろう。
見張り役はシンクタンクや知識人の人たちと言えるかもしれない。
いずれにしても、
各々が、各々の『持ち場』を離れず、
プロフェッショナルとしての本分を忘れることなく、
それぞれの立場でベストを尽くすこと。
船の命運は、一人ひとりの頑張りにかかっているのだ。。。
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まずは自分の『持ち場』で一所懸命に頑張る。
自分の目の前の仕事に真摯に取り組む。
そして、何か自分で役立つことを一つでもいいからやっていこう。
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被災された皆様のためにも、
雨漏りハンターとしての『持ち場』で全力を尽くします。
我が日本丸の機関室のことを心配されることなく、
避難された方々の救助、皆様のご健康の回復、
そして、ふるさとの復興に専念してください。
雨漏り110番グループ代表
日本外装株式会社
代表取締役 唐鎌謙二
※本記事は、昨日、日常活動ブログ伝説の雨漏りハンター楽天日記に投稿した記事に一部加筆して投稿したものです。

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