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住宅2階バルコニー掃出しサッシ窓からの雨漏り2【雨漏り110番静岡店】

2019.06.30 工事後の止水確認のための散水検査,サッシからの雨漏り,雨漏り職人,雨漏り修理,雨漏り修理の方法,雨漏り事例,コラム

今日のコラムは雨漏り110番静岡店の府川が担当させて頂きます。どうぞよろしくお願い致します
今回は、先日散水調査をしました静岡市葵区にあるI様邸の続きです。
2019/04/07 住宅2階バルコニー掃出しサッシ窓からの雨漏り【雨漏り110番静岡店】

前回のおさらいですが、写真の青い〇印の箇所が雨漏りする直上の部分です。

FRP防水は平場に所々浮いている箇所があった為、浮き部を撤去し、撤去した箇所に再度FRP防水を積層させました。

アルミサッシ窓出隅部分は立上りから平場300mm程度まで全てFRP防水が浮いていた為撤去したところ、散水して漏水した箇所に穴があり、それを塩ビシートの様なもので塞いてありましたが、シート周りに隙間が生じていたため強い風雨が当たれば室内に浸透してしまうような状態でした。

撤去したFRP防水は再度貼り直し、通常の施工方法でFRP防水は仕上げました。

サッシ窓入隅部分は仮にシーリング処理(処理が汚いですが仮ですのでご容赦ください)をして散水してみました。

すると今度も3分程度で滴下して来ました。
通常はこの処理で十分雨漏りは防げるのですが、今回は上手く処理出来ませんでした。
施主様と相談させて頂き、数年でシーリングが切れて又漏ってしまうようなら、耐久性の高い方法で処理して欲しいというご要望があり、アルミサッシのカバー工法で処理させて頂く事になりました。

このコラムを読んでくださっている方の中にはアルミサッシのカバー工法という言葉を初めて聞いた方もおられるかもしれませんので、簡単に写真でご説明致します。
写真7のようにアルミサッシの枠を残し、他はすべて撤去します。写真では横桟が残っていますがこれも写真8のように撤去します。

後は、工場で製作されたアルミサッシを既存の枠内に収めて完成です。工事は1箇所半日程度で終わり比較的簡単な施工で済みます。
再度施工前写真を載せますので、テレビ番組のビフォーアフターの様に違いを実感してください。(今回欄間は不要との事で若干既存とは違いがあります)

このカバー工法はガラスがペアガラスになる為、遮音性能や断熱性能がアップします。築30年前後経過しているお宅で、周りの音がうるさい、夏場暑く冬場が寒いなどのご不満がある場合メリットが高い工法です。

後日、再度確認のための散水調査をしましたが1階のお部屋に漏る事はありませんでした。

私たちはご依頼者のご予算が少しでも軽く済むように考えがちですが、高い耐久性を求まれる場合もあります。雨漏り修繕工事に比較して高額にはなりますが、これで30年程度問題なく生活が出来るようになるなら、心理的な面も含め、結果的にライフサイクルコストは抑えられるのではないでしょうか。そんな事を考えさせられる事例でした。

2019年6月30日
雨漏り110番静岡店
府川岳広

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