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散水調査の重要性【雨漏り110番相模原店】

2019.08.26 サイディング外壁,2次防水の不具合,正しい知識,サッシからの雨漏り,雨漏り職人,雨漏り調査の方法,雨漏り診断・雨漏り調査,コラム

本日の雨漏り110番コラムは雨漏り110番相模原店の田中が担当します。
よろしくお願いします。

雨漏りが発生しているお宅の現場調査をする場合、どこから雨漏りをしているかという事を最初に考えます。
雨漏りを起こしている家の場合には、散水調査をして、雨漏りの原因究明をする事が基本的な考え方ですが、いきなり散水調査をするわけにはいきません。

まずは、雨漏りの発生していた時の詳しい状況をお聞きします。
当日の雨の強さ、風向き、風速、降雨時間、雨が降り始めてから雨漏りが発生するまでの時間、など、なるべく詳しく聞き取りをします。

その上で、建物の形状、外装材の種類、外装の仕上げの是非、外装の劣化具合、立地条件、などを総合的に考えて、雨漏り箇所のだいたいの推測をします。
この推測と言うのが、散水調査をする際に重要なのですが、かなり曖昧なんです。

と言うのが、数多くの雨漏り物件を見てきて、数多くの調査を行ってきた経験から、雨水の浸入箇所の推測をしますが、やはり推測なのでたまに外れます。

上の写真の物件ですが、強い南風を伴う大雨の際に1Fの天井から雨漏りを起こしています。
こう言う状況ですと、まず疑うのが雨漏り箇所の直上にある2Fベランダの窓サッシです。
でも、外壁と屋根の端末の納めも怪しいですし、外壁の目地も亀裂がありますので怪しいです。
おそらくベランダ防水面は可能性が低いと考えますが、可能性を消し去る事は出来ません。

という事で、散水調査をする事にしました。
散水調査をする前の私の心境は、「サッシ回りから雨漏りを再現して完了、もしかしたら屋根からも雨漏りするかも?」くらいの気持ちでした。

しかし、散水調査となれば、しっかりと順を追って行います。
ベランダの防水面からは雨漏りしません。
ベランダ窓サッシの下側も雨漏りしません。

次に、窓に水が掛からない様にビニールで養生をして外壁に散水すると、雨漏り再現成功。
という事は、外壁からも雨漏りをしていたという事が発覚しました。
窓サッシに掛けても雨漏りは再現されて、屋根からの雨漏りは再現されませんでした。

まとめますと、私の推測では、窓サッシと屋根が怪しいと見ていましたが、雨漏りの原因は、窓サッシと外壁でした。
完全に推測が外れた形ですね。

散水調査をせずに、工事をしていた事を想像をするとゾッとしますね。
窓周りのコーキングや外壁のコーキングのやり直しを行って、外壁の塗装工事を行ったとすれば、一時的に雨漏りを止める事が出来たと思いますが、数年後に再発をしていたかもしれません。

雨漏りを起こしている場合には、推測や憶測ではなく、散水調査を実施して、雨漏りの原因を究明してから、工事の内容を決める事が重要だと改めて思い至りました。

2019年8月26日
雨漏り110番相模原店
田中徹正

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