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~シーリングの劣化による雨漏り事例!!~【雨漏り110番熊本北店】

2019.09.25 鉄骨造,シーリング工事,工事後の止水確認のための散水検査,業者の選び方,建物のメンテナンス,雨漏り事例,雨漏り診断・雨漏り調査,雨漏りに取り組む,コラム

本日の雨漏り110番コラムは雨漏り110番熊本北店の木付が担当いたします。

よろしくお願いいたします。

9月も後半にですがまだまだ暑い日が続いています。

今回は鉄骨造の会社事務所の玄関部で起こった雨漏り事例です。

[概要]

雨漏り箇所の写真です。

お話を聞くと以前からすこし雨漏りはしていたが雨漏りが起きる時と起きない時があるし玄関スペースなので直接業務に支障がないためそのままにしていたが最近雨漏りの量が増え漏電が起きたため弊社にご相談されたそうです。

・築約35年

・鉄骨造2階建て

・外壁タイル仕上げ リフォーム歴不明

・玄関部は箱樋と屋根を1度リフォーム歴あり

[調査]

まずは雨漏り箇所の目視調査です。

雨漏り箇所真上

タイル目地は変成シリコンのコーキング材で箱樋との取り合い部分はシリコンのコーキング材で施工してありリフォーム時の打継がうまくいっておらず亀裂が入っている

劣化により穴や亀裂が確認できる

本来タイル面と同面までシーリング材があるべきだが劣化したうえ痩せてしまって少し捲れば躯体が確認できる

このように目視だけでもシーリング材の劣化が激しく雨漏りの原因として疑わしいところがたくさんありました。

次に雨漏り箇所を特定するために散水を行っていきます。

まずは箱樋との取り合いシーリングに亀裂が入っていた部分から散水を行いました。

30分ほど散水しましたが変化が全くなかったため次はサッシ廻りに散水することにこちらも劣化がひどくシーリングが痩せたためサッシ水切固定用のビスが露出している箇所もありました。

散水開始約10分で天井から水の音が聞こえ始めました。

そのまま散水を続けると開始から20分ほどで雨漏りを再現できました。

ここの玄関の天井は金属で出来た凹凸のあるスパンといわれる材料を使用してあり3山で継手のものでした。

シーリングの劣化により防水がきちんとされていないモルタル部のひび等から浸み込んだ雨水が下の天井に溜まり継ぎ目がない山部にはどんどん溜まっていき隣の山部へ雨水が流れはじめたら継ぎ目から下へ雨水が落ちていたことが雨漏りの原因でした。

雨漏り再現時の天井の様子をサーモグラフィーカメラで見た様子です。

右から3番目の山を中心に侵入した水が拡がっていったことがよく分かると思います。

1番右は端部材のためそこまで水が溜まってしまったら一気に流れ落ちるため壁際の損傷が激しかったのだと思います。

[補修]

建物全体が劣化していましたが今回はご予算の都合で雨漏りが起きている玄関部周辺のみのシーリングの打ち替えを行いました。

数日後散水を行い確認しましたが再発は確認できなかったのでとりあえずは安心して頂けました。しかしいつほかの箇所から雨漏りが起きてもおかしくない状況なのでお客様には早めの全体的なリフォームをお奨め致しました。

今回の事例のように一定の箇所、向き、水量、時間などの条件が揃った時にのみ起こる雨漏りも多々あります。きちんとした原因箇所を突き止めなければ確実な雨漏り補修はできません。

梅雨の時期や 夏の夕立の時期に気づいた雨漏りがあるならば早めに雨漏り110番へご連絡ください。

2019年9月25日
雨漏り110番熊本北店
木付悠太

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