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木造住宅屋根からの雨漏り事例 【雨漏り110番田端店】
いつも雨漏り110番グループのコラムをお読みくださり、誠にありがとうございます。今回は雨漏り110番田端店の志村が担当いたします。よろしくお願いいたします。
今年は例年になく、台風などによる大雨の影響で甚大な被害が出る状況が続いております。被災された方々が一日も早く日常生活が取り戻せます様、お祈り申し上げます。
そしてこのコラムの内容が、今後みなさまの改修工事に少しでもお役に立ちましたら幸いです。
雨漏り修理は面を覆えば直るといった単純なものではありません。必ず原因となる特定の事情、箇所が潜んでいます。それを的確に見つけ出し、適切な手を打たなければ、決して直ることはありません。
今回は2年前に内外装を全面リフォームし、屋根もコロニアル(スレート瓦)屋根に葺き替えされた木造住宅の雨漏り再発事例をご紹介いたします。
弊社へ初めてお電話いただいたときの状況は、台風などで雨量の多い時に、雨掛かりのない玄関横の巾木に水が漏れてくる、2年前に全面リフォーム工事をした建設会社では雨漏りの原因がわからないというので、建物を建てたハウスメーカーに相談したところ、屋根全体を再度葺き替えの提案(2年前したばかりというのに!!)があり、そうでなければ雨漏り修理の保証ができないと言われて困り果て、必死のネット検索で弊社HPをご覧になってのご相談でした。
◆築年数25年位の木造の2階建て住宅
◆台風などの大雨の時に、雨掛かりのない1階玄関横の基礎部分からの雨漏り
現場調査時に雨水浸出位置上部のベランダ廻りの笠木など複数の被疑箇所を確認いたしました。
そのまま上部に調査範囲を広げます。
散水調査の重要性をご理解いただき、足場を利用した散水調査を開始いたしました。
散水調査の結果、疑わしい箇所からの雨漏りを再現することができました。
原因は屋根施工時の壁取合いの板金の不具合でした。
2年前にコロニアル屋根を葺き替えているので屋根の一部を丁寧に外し、板金の不具合部を交換し、再取付いたします。
屋根を剥がしてみると、葺き替え工事時の安易な施工が確認できます。
根本的な雨漏りの原因は新築時に取付された板金部材の施工に問題がございました。
この雨仕舞の施工では、雨水を建物内部に取り込んでしまいます。
壁との接続部の壁内部の2次防水層を連結した後、雨水を建物ないに入れさせない壁止まり役物を加工し、取り付けます。
その後、部分補修した屋根と壁をきれいに仕上げ塗りを施し、弊社による雨漏り修繕工事は終了しました。
施工後、数回の大雨がありましたが、二度と雨漏りは起きておりません。
この事例のように原因を特定せずに闇雲な補修を行っても、当然雨漏りは直りません。
どこに雨漏りの原因があるかを確認することで、結果的に経費的にもお安くなり、いつまでも安心していただけます。
雨漏りの原因を特定するというのは、我々プロにとっても本当に容易なものではありません。
数々の事例に我慢強く正面から向き合い続けて得た経験と、想像する力、そして解決する力が必要です。
雨漏り110番では、グループ全体をレベルアップするために、知識の共有をはじめ様々な取り組みを実施しています。
このように幅広い雨仕舞(あまじまい※雨水を建物に入れない仕組みを施すこと)の知識をもつ業者と、そうでない業者とではその後の建物寿命に相当大きな差が出てきます。単なる値段での比較でなく、本当に質の良い工事で長く安心してお住まいいただけるよう、業者を選んで施工されることをお勧めいたします。
もしいま雨漏りにお悩みでしたら、是非ともプロフェッショナルである雨漏り110番グループにご相談ください。
皆様の大切な建物を雨漏りからお守りすることが私たちの使命です。
最後までお読みくださり、誠にありがとうございました。
2019年11月2日
雨漏り110番田端店
志村徳彦