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新築住宅雨漏り散水調査【雨漏り110番仙台店】

2019.12.12 サイディング外壁,2次防水の不具合,プロフェッショナルとして,雨漏り調査の方法,雨漏り診断・雨漏り調査,雨漏りに取り組む,コラム

先ず、台風19号の被害に合われました方にこの場をお借りしまして心よりお見舞い申し上げます。

私の住んでいる宮城県も相当な量の雨が降り、その影響か多数様からのお問い合わせをいただきました。

その中で今回は一般的な住宅の雨漏り調査の過程を書きたいと思います。

建物は新築1年と数か月、新築時数か月でオーナー様が最初の雨漏りを確認しました。

弊社への依頼主は住宅の販売会社様です。

木造2階建て、漏水箇所は1階東側サッシ上枠から、雨の度に雨漏りするわけでは無いらしいのですが溜まるときは一晩で300cc~500cc程、設置した受け皿に水が溜まるとのことです。

通常普通に考えて当該サッシの上端が怪しいのですが目視では問題が見受けられなかったため、念のために2階南側のバルコニーの防水性が問題無いか水張り試験しチェックします。

栓を外しドレン内部に問題が無いかも確認した上、更に念のためバルコニーのオーバーフロー管も問題無いか散水して確認します。

次に当該サッシの内側から散水します。

少量の吹込みは確認されたものの、水量と水の出方から今回の雨漏りと関係性は無いと判断しました。

次に一番の嫌疑箇所サッシの上端に散水します。

目視確認段階ではコーキング等、問題点は見つけられませんでした。

一番の嫌疑箇所だったため、長時間散水しましたが漏水は確認出来ませんでした。

次にそのサッシ上部のサイディングボード(~1m程)に散水しました。

すると約10分後当該箇所から漏水を確認しました。

ここで先ほど長時間散水したサッシ上端の溜まり水が時間差で出てきた可能性も否定できないため、水滴の落ちる間隔が広がってくるまで時間を置き再度サッシ上端→上部サイディングボードの順に散水します。

サッシ上部では水滴の間隔は縮まらず、サイディングボードでは間隔が縮まりました。

以上の結果を踏まえ、雨漏り浸入箇所はサッシ幅160cm以内、サッシ上70cm以下と断定しご報告させていただきました。

今回はすんなりと成功しご報告できた事例です。

ただ台風19号でも雨漏りせず比較的穏やかな雨では雨漏りする、という案件も今回のお問い合わせでいただいております。

現在まだ調査中の案件でございますので、機会がございましたら追ってご報告させていただきます。

2019年12月12日
雨漏り110番仙台店
土門修平

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