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防水層の強度不足 大田店
雨漏り110番 大田店
雨漏りの業務に携わっていると屋根、壁、そして防水といろいろな部分を見る機会があります。今回はルーフバルコニーのウレタン防水についてお話ししたいと思います。
ルーフバルコニーのウレタン防水に大きくひび割れが発生しています。このひび割れ直下の天井に雨漏りしています。
鉄骨造の場合、2次防水という考え方がありませんので防水層が破断すれば即雨漏りにつながります。垂直位置関係、ひび割れの大きさなどから推測してこのひび割れが雨水浸入位置である可能性が極めて高いです。
お客様ともご相談し、今回は防水層全体のリニューアルではなくひび割れ部分のみを補修することとなりました。
作業の写真です。ひび割れ部分を中心としてそのまわりの防水層を剥がしています。この時にちょっと違和感を覚えました。
どんな違和感かというと剥がしている防水層がボソボソでベタベタしていました。薄いからとかという問題ではなく、明らかに硬化不良を起こしている状態です。すべての部分ではないですが、そういったところが多くみられました。
ということは、ガラスクロスも入っているウレタン防水ですが、ウレタン層の硬化不良によって防水本来の強度が担保されていないと推測されます。
そういった視点で他のキズやひび割れなどを触ってみると明らかに軟らかすぎます。少し剥がしてみるとボソボソベタベタなのも確認できます。
今回の雨漏りは単純に防水層の破断による雨漏りという結論（修理以降雨漏りは止まりました）でした。雨漏りが止まればいいという事だけではなく、防水層破断原因でもある建物の動きや今回のような防水層の硬化不良での強度不足というところまでお客様にお話しできないといけません。
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