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「防水改修工事」をすれば「雨漏り」は必ず止まると言われ・・・ 練馬店
雨漏り110番 練馬店
「防水改修工事」をすれば「雨漏り」は必ず止まると言われ・・・
【雨漏り事例A】
築15年、鉄筋コンクリート造5階建ての賃貸マンションの3階の天井からの雨漏り。
上階はルーフバルコニー(陸屋根・既存ウレタン塗膜防水)。
ひと月ほど前から雨漏りが発生し、雨量の多い雨天時には必ず雨漏りが発生する。
雨漏りは降り始めから半日程度経過しないと発生しない。
【オーナーの話】
知り合いの防水業者に状況を確認してもらったところ、既存の防水層が劣化しているので防水を改修する必要がありそれによって雨漏りも必ず改善するとの説明を受けた。
防水専門業者の説明であったし、これ以上入居者にも迷惑をかける訳にもいかないので早速防水工事を実施してもらった。
施工後は確認のため満水試験も実施し問題が無いことを確認したとの報告を受けている。
しかし、先週の雨天時に入居者からまだ雨漏りしているとの連絡が入った。あわてて施工業者に再確認させた。
何らかの補修を行ったようだったが少し心配だったので雨漏り専門の「雨漏り110番」にも確認してもらいたくて相談した。
【雨漏り110番練馬店の見立て】
今回実施したウレタン塗膜防水自体に不具合は無いように見える。
3階の雨漏り箇所の直上部分に掃き出しサッシが有り、その周辺のシーリングの劣化が気になった。併せて硝子廻りのシーリング劣化も気になるところである。
もし、その付近が雨漏りの入口だった場合、下階への浸出までの時間は長めになるかもしれないと感じた。
いずれにせよ入居者さんの協力のもと散水調査の実施を提案するものである。
【調査結果】
散水調査の結果、今回の雨漏りの浸入位置は掃き出しサッシの左隣のサッシのFIX(嵌め殺し)窓ガラス周りのシリコンシーリングの劣化によるサッシ部材内への雨水の浸入を起点とするものであった。
当初の推測とは少し違っていた。散水調査を実施しなければ判明に時間を要した可能性も否めない。
【総括】
防水業者が実施した防水改修工事は経年劣化の状況から判断しても今回改修したことは無駄ではないと言えるだろう。
しかし、最初に雨漏りの原因箇所が分かっていたならオーナーさんは防水改修に踏み切ったかどうかには疑問が残る。
オーナーさんは「防水の改修工事を行えば必ず雨漏りも止まる」と言われたから防水の改修作業にGOを出したのであって、その目的は「雨漏りの改善」に重きを置いていたはずである。
然るに必ずしも「防水改修工事」をしたかったのではないと私には思えてならない。
しかしながら、今回実施した防水改修工事は建物にとっては結果的にプラスであったろうし、雨漏り原因調査の観点から見ても推測範囲を絞り込んでくれた功績が無いとは言えない。
「防水専門」と「雨漏り専門」とでは、そもそも見ている部分が違うし作業の流れも異なる。まずは「施工」から入る防水業者に対し雨漏り専門は「調査」から取り組む。
その方が結果として早く確実に雨漏りを改善できることを知っているからである。