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散水調査の重要性 大田店
雨漏り110番 大田店
今日は雨漏りでお問い合わせを頂き、現地の状況確認とそれに基づく散水調査についてつぶやきたいと思います。
まず、雨漏りしているお客様からご連絡を頂きます。そしてご訪問させていただき、雨水侵出位置(雨漏りしている場所)を確認します。お客様からはどんなときに雨漏りするのか?雨の強さ、風の有無、はじめて雨漏りした時期、直近の雨漏りした日時など事細かくお聞きします。その後、建物を内外問わず目視していくのですが、雨水侵出位置から上に外壁、内装とチェックしていきます。
これは木造3階建て、坪庭のようになっている1階部分に雨水侵出位置があるという案件です。1階のこの部分ははめ殺しのサッシ、2階、3階は3方をサッシに囲まれています。
ただでさえ2次防水が難しい納り。このとき、当然、お客様から詳しく雨漏りの状況を確認し、2階、3階と内装、外壁を確認させていただきました。
新築当時から発生している雨漏り。建てたところは中堅どころのデベロッパー様。雨漏りする度に来てくれてその都度シーリングなどを施工して行かれたようなのですが、いまもって解決しない案件です。
雨漏りの頻度は強い雨の時とのこと。年に数回の雨漏りです。
写真は2階のサッシです。サッシ上下、サッシ取り合いなどバッチリシーリングさせています。
そしてこれが3階部分です。吹き抜けの上にグレーチングがあって植栽などがあります。
ちなみに2階の室内、(雨水侵出位置の上)などは雨漏りの痕跡は一切ありません。お客様にお聞きしたところ、やはり2階には雨漏りしていないとのことです。
さてここで雨水侵入位置はどこか?
を想像していきます。
2階、3階のサッシ、グレーチングのコーチボルト、はたまた笠木でしょうか?
ここでひとつのアイテムが登場します。
そう、鏡ですね。
この笠木、新築の業者様が上からカバーしたとのお話を伺い、のぞいてみると笠木の折れ下がった部分が壁にそのまま入っています。
ましてや3階サッシ際で2次防水の納めも難しい部分です。
今みえている笠木はカバーしたモノで外壁との納めはシーリングのみです。
こちらは先ほどとは反対側です。この部分も怪しいですね。
こうして、現地にて状況を確認した結果を基に散水調査を実施します。
いくら頭の中で想像しても実際はどうなのか?は散水してみるまでわかりません。
実際の散水調査です。今回はすべての箇所1.5時間の散水です。
2階のサッシ、散水しても雨水侵出しません。
サッシ上の照明器具取付けも散水しました。これも雨水侵出しません。
そしてグレーチングの上を散水したところ…
うっすらとですが雨水侵出してきました。
散水調査2日目。いよいよ笠木に散水です。
わかりづらいですが昨日とは違う位置に雨水侵出してきました。
散水している時の水の流れです。
そして確認のため3階サッシや照明器具を散水。
こちらは雨水侵出しませんでした。
この結果、雨水侵入位置は
- 笠木と壁の取り合い
- グレーチングの取付け部分
という結論に達しました。
さて、この結果で腑に落ちないのがなぜ2階には雨水侵出しないのか?なのですが、笠木と壁の取り合いから入った雨水はその取り合い付近から柱とアスファルトフェルトの間に流れて行き、2階にはそれを遮る物がないため、最終的に一番低い1階サッシ部分に出てきたモノと推測されます。