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1流ハウスメーカーの建物であっても安心はできない!?シーリング劣化による雨漏り【雨漏り110番仙台北店】

2019.03.01 雨漏り事例,雨漏り診断・雨漏り調査,雨漏りに取り組む,雨漏り110番グループ,コラム

本日の雨漏り110番コラムは雨漏り110番仙台北店の吉田が担当します。

弊社は創業から15年目となります。
雨漏り診断士と1級建築塗装技能士がいる塗装屋として、一般建築塗装・雨漏り調査及び修理業務・防水工事業務・鳥害対策などを営んでおります。

今回は当店で携わった雨漏り案件のご紹介をしたいと思います。
現場は仙台市中心部で築15年の2階建て個人住宅、ハウスメーカー○社の物件になります。

私はもともと塗装職人上がりで、現在も塗装工事を中心に営業しておりますが、今回のご依頼はお客様直接ではなく、塗替え工事を行う別の塗装店さんからのご依頼でした。
巡り合わせというのは時に残酷でもあります・・・

さて、話を戻します。
雨漏り調査を行う前に大切なのがヒヤリングになります。

いつ?どこに?どういう状態の時に?どのような症状がでるのか?ヒヤリングシートに基づいてお客様に伺っていきます。このヒヤリングが詳しければ詳しいほど早く解決に近づけるといっても過言ではありません。

ヒヤリングの結果、雨漏り箇所は2ヶ所で、西面リビングのトップライト(天窓)付近と、東面和室のサッシ枠上部及び下部から雨漏りが発生するとのことでした。

また、普通の雨では雨漏りせず、台風のような風の強いときに雨漏りが起こるとのことでした。

2ヶ所において雨漏りが起きるのは各々別な日で、風の強い日に起こるということが共通点でした。

仙台北店雨漏りコラム01

仙台北店雨漏りコラム02

仙台北店雨漏りコラム03

今回は塗装工事の際に雨漏りも直してもらいたいとのお客様の強いご要望があり、この塗装店さんは自分の判断だけではなく雨漏りの専門家に一度見てもらいたいという判断をなされ、私どもにお声掛けを頂きました。

塗装工事に入る直前で足場も組んであっため、現場調査(調査見積もり・現場下見)は、かなり具体的に細部まで見ることが可能でした。リビングに関してはトップライト及びその周辺と外壁、和室に関しては2Fの壁まわりから1F壁に至る散水調査のお見積りを提出し、調査のご依頼をいただきました。

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仙台北店雨漏りコラム06

その後、散水調査を行うことになりました。

散水調査は場所を決めて時間を計りながら進めます。

仙台北店雨漏りコラム07

仙台北店雨漏りコラム

西面は、天窓・屋根・外壁の順に、調査対象以外に水が掛からないよう養生を行い、散水を続けていきました。

天窓・屋根に関しては雨水浸入の可能性は極めて低いと判断し、最終的に外壁縦目地のシーリングが激しく劣化しているところに散水したところ、散水から2分後に雨漏りを再現いたしました。

あまりにもストレートすぎて、バケツを用意しておりましたが、かなり多く漏水しました。これでは台風の向き次第で、外壁は全く役を果たしていないと思われます。

それに比べると難儀なのは東面でした。
午前中3時間散水調査をして雨漏りは再現できませんでした。

私はプロですのでもちろん顔には出しませんが、内心若干の焦りを感じつつも、昼食返上で散水調査を続行し、4時間半後にようやく和室の木枠から水がジワリと滲みてきたのを確認いたしました。

仙台北店雨漏りコラム10

仙台北店雨漏りコラム11

通常外部に面したところでの防水処理、ここでいうところの外壁と外壁の隙間を埋めているシーリング材は専門用語で1次防水と言われ、通常の木造住宅であれば外壁の裏に透湿防水シートなどの防水処理(専門用語で2次防水と言います)がなされております。
しかしながら、今回の建物は1次防水が切れたことによりすぐに雨漏りになってしまったことから、2次防水に何らかの不具合や劣化があるか、そもそも2次防水を施していない仕様である可能性が推察されます。

また、西面は散水調査後すぐに雨漏りが発生しましたが、東面に関しては散水調査からかなりの時間をかけて雨漏りを再現しました。2次防水が存在する前提で考えれば、そもそも室内への浸水というものはあり得ないことですが、サッシ枠の周りに何らかの不具合があることにより、ごく微量の浸水を許している部分が存在すると推察される内容でした。

通常のケースでは、雨漏りの原因を根本から改善するためには、一旦外壁材を剥がして透湿防水シート(2次防水)からやり直すしかありません。しかし、お客様としては、なるべく費用負担は避けたいとのことでしたので、今回は一次防水による措置としてシーリングの打ち替えを確実にしていただくことで、とりあえず雨漏りは止まる旨をお伝えしました。ただし、経年劣化でこの先シーリング材が同じように劣化した際は、ほぼ確実に雨漏りが再発することも併せてお伝えしました。
最終的に今回の雨漏り調査結果と報告にご納得頂けたようですので、塗替え工事をされる塗装業者様にも丁寧にご説明して私の役目はここまでということになりました 。

本来であれば、工事を全て任せていただくことで雨漏りを完全解決するまでが私たちの仕事にはなりますが、今回のご依頼は雨漏り原因の究明のみでしたので、後ろ髪ひかれる思いで現場を後にいたしました。

その後、塗装業者様にお話を聞いたところ、高圧洗浄の前にシーリング工事を行って、すべて打ち替えた後に当該箇所にも高圧洗浄したが漏水は無かったとのこと。
ひとまず雨漏りは止まったようで、塗装工事も含め全て終了しているとの報告もいただいております。

雨漏り110番仙台北店では、お客様のご要望に応じて、雨漏り調査のみ、あるいは調査して修繕のご提案、さらには雨漏り調査診断して修繕業務請負及び報告書の作成まで、雨漏りに関する様々なお手伝いをさせていただいております。

やみくもにシーリングをして逆に雨漏りを誘発するようなことの無い様に我々雨漏りの専門家を上手に利用なさってみてはいかがでしょうか?

きっと皆様のお役に立てることと思います。

これまでも、これからも日本の雨漏りと戦い続けていきます。

2019年3月1日
雨漏り110番仙台北店
吉田哲朗

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