ブログ&コラム
- 雨漏り110番TOP
- >ブログ&コラム
- >ブログ詳細
新築時から止まらないマンションの雨漏り【雨漏り110番山形店】
本日の雨漏り110番コラム担当させて頂きます、雨漏り110番山形店の池田と申します。
山形県山形市で雨漏り修理や外装工事を営んでおります。
雨漏り診断士の資格を取得してから数々の雨漏りのご相談を頂きました。
雨漏りの難しい所は侵入箇所が一つではないという事です。
今回、新築時から止まらないマンションの雨漏りの事例をご紹介させていただきます。
新築して数か月で雨漏りが発生し、施工した建築会社で調査や修理を繰り返したにもかかわらず、なかなか雨漏りが解消されないという事で私どもにご相談頂きました。
雨漏りは1階の部屋の床からという事です。
ヒヤリングを行ったところ大雨が1日続いた日などに発生するというお話でした。
散水調査で雨漏り状況を再現するには時間がかかるケースだと判断し、調査期間を3日間頂くことにしました。
<被疑箇所1>
サッシ周りの納まり
サッシ枠とコンクリートの取り合いに隙間があり、その隙間に散水調査を行いました。
1時間ほど散水を行ったところ建物内部床から試験水が確認されました。
ただ、実際の雨漏りの時のような漏水量にいたらないため、引き続き別な被疑箇所への散水も行う事にしました。
<被疑箇所2>
西面の外壁
外壁の目視確認をしたところ、シールの切れや特に疑わしい箇所は無かったのですが、念のため散水調査を行いました。
1時間半ほど散水しましたがこの箇所から漏水が確認できませんでした。
<被疑箇所3>
通気口
内部(室内)から通気口に手を当てると少し空気の吸いこみがあり、外部のウェザーカバー(換気フード・ガラリ)を確認すると少しサイズが小さい感じがしました。
また、キッチンの換気扇を作動すると、空気の吸い込み量が増すことも確認することができました。
外部ウェザーカバーに1時間ほど散水しました。
すると、赤外線カメラの映像から、水が壁の中を通って漏水していることが確認でき、1時間後に内部床から漏水を確認できました。
少し見にくいですが赤線が通気口になります。
通気口周辺から内壁を通り下へ水が流れていることが確認できました。
上の写真の通り、結果的に一日で雨漏りの再現をする事ができましたが、今回のように仮に雨水浸入位置を見つけても、1か所とは限らず複数あるケースも視野に入れて、慎重に雨漏り調査を行う事が重要だと思います。
いかがだったでしょうか?
次回コラムでは外壁シーリングからの雨漏り案件を書かせて頂きます。
是非ご覧になって頂ければと思います。
2019年3月22日
雨漏り110番山形店
池田佳貴