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近代建築の巨匠ル・コルビュジェ『サヴォア邸』の雨漏り?【雨漏り110番松戸店】

2019.03.29 雨漏り予防,建物のメンテナンス,雨漏り調査の方法,複数浸入雨漏り,家を守るために,雨漏り修理の方法,雨漏り事例,雨漏り診断・雨漏り調査,雨漏り診断士,雨漏りに取り組む,コラム

今日のコラムは雨漏り110番松戸店の高松が担当させていただきます。

長年にわたり雨漏りでお悩みの方は、雨が降るたびに「今日も雨漏りするかもしれない」と憂鬱な気分になるそうです。
この憂鬱な雨漏りとお別れできるのなら、こだわって建てた注文住宅のお気に入りの外観を変えても構わないとまで思われるようです。
お客様にとって雨漏りというのはそれほど深刻な問題なのです。

注文住宅で家を建てて、長年雨漏りでお困りの方からご相談を頂きました。
鉄筋コンクリート造2階建て、大学時代の同窓生に設計を依頼したとのことでした。

初めてお伺いした日、外観を見てある建物を思い出しました。

写真を見てお気づきになった方もいるかもしれません。
そうです あの近代建築三大巨匠の一人、ル・コルビュジェの『サヴォア邸』のような建物だったのです。

私もコルビュジェの建物が大好きで現地まで見に行ったほどです。
もちろんサヴォア邸も見に行ってきました。(サヴォア邸で売っていたレゴブロックのサヴォア邸も思わず買ってしまいました)
目の前にサヴォア邸にそっくりな建物があるだけで高揚してくるのに、もしかしたらこの建物に携われるかもしれないという、いつもとは違う感覚でお伺いしました。

お客様は雨漏りの症状を時系列で記録されていました。
現在築10年で、7年前の夏の台風で初めて雨漏りが発生したとのこと。
建てた工務店さんに見てもらったところ『シーリング材が切れているから補修を行います』との事で、シーリングの修理をしてもらったそうです。

ところが、シーリング材の補修をしてもらった後も雨の降る量が多いと雨漏りしたらしいのです。
風の向きなどによっても雨漏りすることがあったとのことです。
そのたびに工務店さんによる修理が行われたそうです。
工務店さんが修理を繰り返している中で、長い時は1年くらい雨漏りがしなかった時期もあったそうですが、完全に治ったという状態にはなりませんでした。

そこで雨漏りの調査を専門にする【調査専門業者】に依頼して雨漏りの原因を調べることにしました。
【調査専門業者】は計2日間かけて調査をし、雨漏りの原因を突き止めてくれました。
その業者は調査専門で修理はしないため、修理は前述の工務店で実施しました。

しかし、その2ヶ月後、また雨漏りが再発したため、再度【調査専門業者】に連絡し、突き止めてくれた原因箇所を修理しても雨漏りが止まらない旨を伝え、もう一度調査をしてもらいました。
その再調査の結果、他にも雨漏り原因箇所があることがわかり、再び修理を行いました。

その後、雨の漏れる量は減ったものの、完全には雨漏りを解決できていない状況が続いているとのことです。

『調査会社に言われた通りに修理して、それでも止まらないのは調査に問題があるのではないか?』と言うのが工務店側の言い分です。
それに対し、調査会社の言い分は『しっかりと修理できない工務店の技術に問題があるのでは?』というものです。
こうなると堂々巡りになります。
責任の所在が曖昧になり、全く先に進まない状態になってしまっていたそうです。

困り果てたお客様は『調査も修理も1社で責任をもってくれる会社を探そう』と考え、このたび雨漏り110番へご相談いただいたというわけです。

これまでの経緯や、調査と工事の履歴をおうかがいし、私たちも早速状況を確認していきます。

これまで調査してきた【調査専門業者】さんの報告と見比べても「特段見落としているところはなさそうだなぁ~」という感想でした。
それでも、雨漏りは止まっていないのは事実です。
ならば、必ず他に雨漏りの原因があるはずです。
以前の原因箇所も含めて疑いつつ、雨漏り調査(散水による雨漏り再現調査)のご提案を行います。

雨水浸出位置に近い被疑箇所から散水を開始して原因箇所を探していきます。
鉄筋コンクリート造(RC造)なので、被疑箇所1箇所当たりの散水時間は2時間で設定します。
この2時間という散水時間は、NPO法人雨漏り診断士協会が推奨している散水時間(鉄筋コンクリート造(RC造)=2時間)を参考にしています。

1箇所目の被疑箇所への散水2時間が経過しても雨漏りが再現しない場合、次の被疑箇所へ移動して散水します。
この様に被疑箇所を一つ一つを丁寧に確認して、原因箇所(雨水浸入位置)を探していきます。
前述の【調査専門業者】さんでは1箇所当たり2時間もかけてはいなかったそうです。

雨漏り調査が難しいのは、一つの被疑箇所に1時間散水をして漏れてこなかったからと言って、この部位は大丈夫ですと言い切れないところなのです。
もしかして1時間半かければ出るかもしれないし、2時間で出るかもしれません。
3時間、あるいは4時間かければ出るかもしれないのです。
◯◯時間かけて出なかったから絶対に大丈夫とは言い切れないのです。
弊社では、NPO法人雨漏り診断士協会が推奨している散水時間を参考にし、現場の状況をふまえてその都度散水時間を設定しています。

話を戻します。
散水調査が進み、以前の【調査専門業者】さんが指摘した被疑箇所に散水すると、約1時間で雨漏りが再現しました。(工務店で修理は行っているはずなのですが・・・)
上記の雨水浸入位置に水がかからないように養生を行い、さらにその上部の被疑箇所も調べていきました。
計2日間かけた調査で、今までの調査では疑われていなかった部位から雨水が浸入していることを確認しました。その雨水浸入位置に散水を行うと、ものの10分程度でいつもの雨漏りを再現します。
これまでの調査では見落とされていた雨水浸入位置があったのです。
この新たに確認した雨水浸入位置は、雨水浸出位置から約6m離れていました。
多くの仮説を立てて、一つ一つ丁寧に被疑箇所を調べていき、ようやくたどりつきました。

通常であれば、原因箇所がわかれば今度は修理のご提案をします。
もちろん今回も修理のご提案をするのですが、一つ乗り越えなければならない壁が存在していたのです。

大学時代のご友人(設計士)が設計しており細部にまでこだわりがある建物でした。
雨漏りの原因部位を修理するだけであれば、それほど悩まずに済むのですが、先々のことを考えた場合、ひと工夫しておかなければ7~8年後くらいに雨漏りが再発する可能性があるのです。
今回の建物は通常の建物とは違います。
近代建築三大巨匠ル・コルビュジェの「サヴォア邸」を模している建物です。
お客様の『外観をそのまま残したい』という希望と、『雨漏りを止めて雨の日の憂鬱な気持ちから解放されたい』という両方の希望を同時に叶えることが困難になってくるのです。

ご友人の設計士も交えて、いろいろと対応策を協議しました。
外観を残すことを優先するか?(7~8年後にまた雨漏りが再発する可能性が高い)
雨漏り再発のリスクを低減することを優先するか?(雨漏り予防を優先すれば外観が多少変わってしまう)
二者択一で、どちらかを選んでいただかなければなりません。
これはお客様ご自身に決めていただかなくてはならないことです。

結果的に、多少外観が変わっても雨漏り再発のリスクが低い工事をしてほしいとのご判断になりました。

お客様のご要望に沿い、雨漏り再発のリスクを低減する(雨漏りを予防する)工事を実施しました。
完成した建物がこの写真です。

連窓サッシの上に庇を新設しました。
そのため外観が変わってしまいましたが、雨漏り再発のリスクは各段に低くなっています。

素敵な外観を多少犠牲にしてしまいましたが、雨漏りが解決したいへん喜んで頂きました。
これまでも雨漏りが解決してお客様が本当に喜んでいる姿を幾度となく見てきましたが、あらためて雨漏りを直すことは、お客様を幸せにし、社会に貢献する仕事だと実感しました。

最後に工事が終わってお客様にインタビューをさせていただきました。

2019年3月29日
雨漏り110番松戸店
高松洋平

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