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雨漏りに直結するバルコニーのサッシと防水の取り合い!【雨漏り110番南大阪店】
本日の雨漏り110番コラムは、雨漏り110番南大阪店の西島が担当します。
建物には多くの工事が関わっています。
防水工事・外壁工事・屋根工事・・・・・・・
雨漏りに直接的にかかわってくる外部工事ですが、各工事がしっかりと施工をされていても、アルミサッシと外壁など異種仕上材との取り合い部分が悪ければ雨漏りする場合があります。
そのため、雨仕舞のしっかりとした知識と経験がないと雨漏りを防ぐことは出来ません。
『雨仕舞』とは! ( ウィキペディア より引用 )
- 建設・建築の現場において、作業途中の開口部に浸水防止の処置を施すこと。
- 建築用語においては細部の仕組みを指すことから、建築計画では雨仕舞を建築物内部に雨水が浸入せぬような仕組みを施す総称をいう。
とあり、少しばかり難しく思われますが、 簡単に言うと『まずは雨水の浸入を防ぐための 部材・施工方法と、万一浸入してしまった雨水を適切に排出する仕組み』の事です。
雨仕舞のことを掘り下げた話は、いずれこのコラムでお話しさせていただけたらと思います。
話がそれましたので戻します。
都市部では三階建てで1階に駐車場が有るタイプの戸建住宅が多いです。
そのため、各階のバルコニーは洗濯物の干場としての役割が大きく 、人の出入りも多くなります。
そのバルコニーには、必ず防水とサッシ枠の取り合い部があります。
その取り合い部には、新築時の工法において、サッシ枠の【先付け】と【後付け】の2パターンがあります。
特に関西地方には【先付け】が多いように思います。
【先付け】とは、建物にサッシ枠を取り付けてから防水工事を後から施工する事を言います。
【後付け】とは、【先付け】と順番が逆になり、防水工事の施工後にサッシ枠を取り付けることを言います。
私が防水工事を始めた20数年前は ほとんどがサッシ枠の【先付け】でした。
それが近年では、サッシ枠の【後付け】が主流になっています。
なぜサッシ枠の取り付けの順番にすぎない 【先付け】【後付け】の話をするのかと言いますと、実はこれが雨漏りの大きな原因の一つになっているケースが多いからです。
これから、住宅を建設予定の方にとって、このコラムが参考になればと思いますし、既に建っている住宅でも、このことを知っていればサッシ枠廻りに気をつけたり、自主的に建物の点検をすることで、雨漏りのリスクを減らすことができるかもしれません。

サッシ枠の先付
サッシ枠の【先付け】の場合は、サッシ枠を取り付けた後にバルコニーの防水施工をします。
そのため、防水層の『かかり(ラップ・接着)』が、サッシ枠のフィンに対してしかありません。
さらにサッシの素材であるアルミニウムの耐食性・耐摩耗性を担保するために、陽極酸化皮膜処理という処理をするのですが、この酸化皮膜が 防水の密着力に悪影響を与え、後の剥離のリスクになる場合があります。
防水層とサッシ枠の取り合いは シーリング材のみで対処しているため雨仕舞としては悪いと言わざるを得ません。
年数が経過すると、シーリング材の劣化と、防水層のアルミ枠からの剥離により、雨漏りに繋がるリスクが高まります。
もちろん全てが雨漏りをする訳ではありませんが、非常に雨漏りのリスクが高い部位で有る事は 間違いないです。

11年後のシーリング状態

11年後のシーリング状態
上記の写真のように11年位経過しますと、シーリング材と防水のトップコートに劣化が見受けられます。
同様に外壁材の経年劣化もありますが、この建物に対してだけ言うと、日ごろからのお手入れを非常に綺麗にされているため、見た目では11年の経過をあまり感じさせない状態です。
にもかかわらず、雨漏りをした建物です。
原因はサッシ廻りのシーリング材の劣化が主原因でした。
ただし、本質的に言えば、シーリング材やシーリング工事が悪い訳では無く、そもそもの雨仕舞が悪いことが一番の問題だと思っています。

サッシ枠の後付け
防水層とサッシ枠の雨仕舞を考慮すると、サッシ枠の【後付け】のほうが良いと思います。
先にも言いましたが、近年ではサッシ枠の【後付け】が主流になってる事も、雨仕舞の観点からすると必然だと思います。
ただ、サッシ枠の取り付けは4方のフィンで固定するのが原則のため、取り付けの際に防水層に穴を開けるというリスクは残り、まだまだ改善する点が有るのも事実です。
この様にバルコニーの防水とサッシ枠の取り合い部分だけでも、防水、サッシまたシーリング材の知識と経験に加えて雨仕舞いの知識が必要になります。
雨漏りの原因は多岐にわたるため、建物に対する知識・経験・技術力など、総合的な能力が必要なのです。
雨漏り110番南大阪店では、今後も雨漏りに対して真摯に向き合い努力して参りますので、これからもよろしくお願いします。
なお、雨漏りをした場合は、雨漏り110番グループに問い合わせください。
現場の状況を確認後、雨漏り調査の見積りをご提出いたします。
調査内容の説明を聞き、お客様がご納得したうえで依頼をして頂ければ、必ずお客様のお役に立てると思います。
2019年4月8日
雨漏り110番南大阪店
西島孝志