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バルコニー床面からの雨漏り【雨漏り110番さいたま南店】

2019.04.26 応急処置,建物のメンテナンス,雨ピタ,防水工事について,雨漏り修理,雨漏りに取り組む,コラム

本日の雨漏り110番コラムは雨漏り110番さいたま南店の川本が担当します。
宜しくお願い致します。

9月の台風シーズンの真っ只中の土曜日に1本の電話が掛って来ました。
『昨日の雨で、寝室の天井から雨が漏れてきたので、すぐ見て欲しいと』
さすがに、今日の明日では行けないので、予定を調整して4日後に現地へ向かいました。

ご挨拶する前にパッと建物全体(外観)を見渡してみました。
今流行の?いわゆる軒ゼロ住宅で、しかも出っこみ引っ込みが多く、普通にみるだけで危なそうな部分が多いのではないかと言う印象でした。
ちなみに、調査物件は、某ハウスメーカーが建てた鉄骨造3階建の住宅です。
さっそく漏水個所である1F和室の天井を見せてもらいました。

続いて、2Fのルーフバルコニーを確認。

プラスチック製のデッキパネルが敷いてありました。
このパネル材ですが、これが結構曲者で、年に1回でも裏側の掃除をしてもらえれば良いのですが、まずされていないのが一般的だと思います。
こちらのお客様も、掃除をした記憶はないとの事。
ハウスメーカー系のバルコニー防水が塩ビシート仕様だとこの納まりが多いですね。

防水材の劣化防止や歩行対策にと考えているのだと思います。
が、清掃の困難さや裏側で何か不具合が起こった場合に対応が難しい事を考えると、できれば違う仕様をご推奨したいところです。

デッキ材の裏側の端部を少し上げてみましたが、泥だらけで、下地の状態等は分かりませんでした。

この日は小雨模様でしたが、漏水はしていませんでした。
かなりの雨量だと出るとの事。
日を改めて状況確認に行って来ました。

最初の訪問後にまた漏水したので、お客様の方で天井を開けられたようです。

軽天で懐も少々あったので、確認してみると、床材の一部だけ水染みが残っていました。

廻りには雨の伝った跡が見えなかった事もあり、床面の一部に亀裂があり、そこからダイレクトに水が落ちているのでは?との仮説を立てました。

これは、バルコニーに水張りすれば、簡単に確認できると安直に考えていました。

ところが、水を張ってから2時間程経過しても何の変化もありませんでした(泣)
通常床面のどこかに亀裂があれば、すぐにでも出てもいいはずなのに・・・・。

これは、とんだ間違いをしたのかと諦め、他の部位を散水し直しましたがまったく反応はありませんでした。
夕方近くになり、諦めてその日は切り上げようとした時、まるで蛇口をひねったかのように天井から水が出始めました。
ただ、他の部位から浸入した可能性もあるので、念のため溜めていた水に蛍光液を入れて確認作業を行いました。


ブラックライトを当てて確認

その後、急いで水を抜き、綺麗に清掃してみると、結構な亀裂が顔を出しました。
結局は、この亀裂の部分に泥が溜まり、泥がお風呂の栓のような機能を果たしていました。
よって、数時間水張りしても出てこなかったと言う【落ち】(結論)になりました。

とりあえずの応急処置として、クイックメンダーを塗り、大好評の雨漏り110番オリジナル高性能高耐久性防水テープ『雨ピタ』で穴をふさぎ、端末シールで納めて来ました。

いずれにしても早めに防水をやり直す必要がある旨をご説明して戻って来ました。

バルコニーにデッキパネルを敷いている方は結構いらっしゃると思います。
一度点検を兼ねて裏側の掃除をされることをオススメ致します。

2019年4月26日
雨漏り110番さいたま南店
川本喜樹

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