ブログ&コラム
- 雨漏り110番TOP
- >ブログ&コラム
- >ブログ詳細
瓦屋根からの雨漏り事例【雨漏り110番静岡店】
今日のコラムは雨漏り110番静岡店の府川が担当させて頂きます。
どうぞよろしくお願い致します。
前回担当したコラムでは、住宅2階バルコニー掃出しサッシ窓からの雨漏り事例の続きをお伝えしますとお伝えして終わりましたが、サッシのカバー工法で改修工事をする事になりました。
実は、その工事をもう少し先に施工する予定になりましたので、今回は別の事例のレポートをさせて頂きます。
この写真は静岡県Y市にある住宅の屋根部です。
外壁と瓦の取合い辺りから下の部屋に雨漏りするとの事で伺った次第です。
一度散水試験を実施してみましょうという提案を受け入れてくださり、後日、散水試験を実施しました。
この位置から散水しますと・・・(矢印が写真01の部分です)
流れに沿って、雨漏りしている外壁と瓦との取合い部に水が回って来ました。(←で示した箇所が垂れてきた水です)
すると10分も経たないうちにサッシ上部入隅より水が漏れて来ました。
その他の箇所も1日掛けて散水しましたが、漏って来たのはこの箇所だけでした。
雨漏り箇所が分かりましたので瓦を外して開けてみたところ・・・
写真では分かり難いかもしれませんが、防水紙が平場と立上りで縁が切れており、しかも貼り方が水勾配に対して逆貼りでした。このような状態では雨量が多い場合にここまで雨水が流れて来ますので防水紙の下に雨水が回り室内に雨が入ってしまいます。
平場から立上りに掛けてシームレスになるよう防水紙を貼り込みました。
しっかり防水紙を貼り込んだ後、成形材で立上りを加工してから最後にもうひと手間、外壁に直接雨水が当らないよう土手のように加工しました。(↓の部分)
本来であれば【壁止まりの役物】を設置すべき部位ですが、もし【壁止まりの役物】を取り付けるとすれば、この部位のモルタル外壁を削っての施工となります。
場所的に施工するのが難しい点と、2次防水をかえって傷めてしまうリスクもあるため、今回は下写真のようにシーリングで塞ぐことで雨水の浸入を防ぐことにしました。
完璧ではありませんが、シーリング材に【壁止まりの役物】の役割をもたせるという考え方です。
壁立上りとの取合いに隙間が生じていますので・・・
端末シーリング処理をして隙間を塞ぎました。
雨漏り位置だけでなくその周囲もアスファルトルーフィングが古くなっていたので貼り替えました。
瓦の復旧後に再度、確認の為の散水試験をしました。今度は雨漏り箇所に直接散水しましたが部屋には漏って来ませんでした。間違いなく雨漏りは止まると考え補修工事をしていますが、それでも漏水して来ない事が試験で確認出来るとホッとします。
私たちプロとて完璧ではありません。しかし、謙虚な気持ちで念には念をいれて丁寧な工事をしていれば、このような雨漏り事故を防げるのではと改めて感じた現場でした。
『人の振り見て我が振り直せ』肝に銘じたいと思います。
2019年5月19日
雨漏り110番静岡店
府川岳広