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雨漏りの為、屋上防水を改修工事したのに 雨漏り再発!【雨漏り110番南大阪店】

2019.05.20 プロフェッショナルとして,業者の選び方,正しい知識,建築構造・建築施工,防水工事について,複数浸入雨漏り,雨漏り事例,雨漏り診断・雨漏り調査,雨漏り110番グループ,コラム

今日のコラムは雨漏り110番南大阪店の西島が担当させて頂きます。
よろしくお願いします。。

雨漏りにはいろいろな原因が有ります。

外壁材・屋根材・防水材・シーリング材等が物理的に劣化した事による不具合、また、通常の雨風では 雨漏りはしないのに 特定の雨量・特定の風向き・台風の様な特別な気象状況などに限って雨漏りするケースなど、雨漏りの傾向や原因は多岐に渡ります。

そのため、まずは雨漏り調査によって雨漏りの原因をしっかりと調べる事が 雨漏り解決への一番の近道で有ると思っています。

私たち雨漏り110番は、真剣に雨漏りに向き合い、原因追及のために 決して諦めず雨漏りに取り組んでいます。

今回は、他の業者さんで 雨漏り調査を実施して、雨漏りの原因が判明したのち防水工事を実施したにも関わらず雨漏りが再発してしまった事例です。
雨漏りが再発するたびに何回か補修したが改善せず、その業者さんではもう手の打ちようが無いということで、弊社に問い合わせを頂き、再調査をした事例となります。

現状図

 

お施主様から改修工事前の写真を見させて頂いたうえで、現場を実際に確認して 総合的に判断した結果、上図の様に鋼製手摺支柱の部分と排水ドレン部に クラックが入っている状況がわかりました。

改修工事をした業者さんの雨漏り調査のご報告によると、排水ドレン部の不具合が 雨漏りの主原因であり、防水工事を実施すれば雨漏りは解決するという内容になっていました。

確かに雨漏り原因の一つが排水ドレン部の不具合だったのは間違いないでしょう。

お施主からの聞き取りによると、 通常の雨風の時は 雨漏りの再発は無く、長雨の時や豪雨の様な雨量がある時に、時々雨漏りが再発していたようです。

防水工事をしても雨漏りが再発してしまう原因として考えられるのは、雨漏りの浸入位置となっている不具合が1個所では無いと言う事です。
お施主からの聞き取った雨漏り再発の状況からから、そう判断材料しました。

雨漏り調査の際は、お施主様からの聞き取りが 非常に重要です。

どの様な雨なのか?風向き・強さなど、雨漏りしている時の状況について、どれだけ沢山の情報を聞けるかが、雨漏り調査の散水・貯水対象個所の絞り込みに 大きく関わってくるからです。

防水改修状況図

 

まず、今回の防水改修工事ですが、基本的に防水工事そのものは シッカリとした工事がされている事を確認しています。

雨漏りの主原因が排水ドレン部の不具合だけであれば、雨漏りは 改善して再発はしなかったはずです。

何故『再発しなかったはずです』と言う曖昧な表現になるかと言いますと、改修用ドレンの取り付け前に、既存の排水ドレン部の不具合をシッカリと補修しているかが不明の為です。

また、既存排水ドレンと改修用排水ドレンとの取り合い部分の処理も 屋上の為 外部に廻って処理が出来て無かったからです。

この部分の処理には仮設足場が必要になるのですが、屋上防水のみの工事の場合は足場を仮設しないケースが多いため悩ましい問題では有ります。

改修用ドレンの細かい話は、いずれこのコラムにて お話ししたいと思います。

雨漏り再発の経路

 

では、何故 雨漏り再発に至ったかと言うと、雨漏りの原因が1つでは無く、鋼製手摺支柱のクラック部分からも浸入しており、雨漏りの原因は2個所ある【複数浸入雨漏り】だったからです。

鋼製手摺支柱の内部に入った雨水が、クラックより侵入し 新設防水層と躯体の間より侵入し、雨漏り再発に繋がっていました。

特に鋼製手摺の場合、錆や腐食部分が有あると、そこから鋼製手摺の中に雨水が入り 支柱部より躯体に浸透していきます。
浸入した雨水は支柱を腐食させ、構造体にクラックがある場合は、躯体内部に雨水が侵入し、雨漏りの原因に成ります。

今回の現場は、塩ビシート防水の機械固定で施工していた為( 立面も絶縁 )立面新設防水層と躯体が密着していないので 余計に鋼製手摺支柱からの侵入した雨水が立面を通過し易かったと考えられます。
その為、先ほども少し書きましたが、既存排水ドレン部の不具合個所の補修も 大きな役割を果たす可能性があります。

ですが 雨水の侵入経路を 完全に絶たない事には 建物自体にも影響を及ぼすため、雨漏り調査では、原因は1個所では無く 複数有る可能性を念頭に入れ しっかりと散水等の検証を行い 雨漏り浸入位置の見落としが無い様に調査しています。

弊社の雨漏り調査によって原因が判明したので 鋼製手摺支柱の然るべき処置と共に、本来であれば既存排水ドレン部の補修もしたかったのですが、他業者さんの防水保証の問題なども有りましたので、お施主との 話し合いにより、今回は雨漏り補修として 鋼製手摺支柱の処置だけしました。

雨漏りの原因は多岐にわたる為 建物に対する知識・経験・技術力等 総合的に必要に成ってきます。
雨漏り110番南大阪店では、これからも 雨漏りに対しての真摯に向き合い 努力して参ります。

尚、雨漏りでお困りの際は、雨漏り110番グループに問い合わせ頂き、雨漏り調査の内容などについて詳しい説明を聞いてみてください。
調査の内容や考え方を理解し、ご納得のうえで雨漏り調査の依頼をして頂ければ、必ずお役に立てると思います。

2019年5月20日
雨漏り110番南大阪店
西島 孝志

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