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アスファルトシングル葺き屋根からの雨漏り 緩勾配箇所の釘穴にはご注意を【雨漏り110番仙台店】

2019.06.02 工事後の止水確認のための散水検査,正しい知識,屋根工事,防水工事について,雨漏り修理,雨漏り修理の方法,雨漏り事例,雨漏りに取り組む,コラム

本日の雨漏り110番コラムは雨漏り110番仙台店の土門が担当します。
よろしくお願いします。

木造2階建てのシングル屋根、2階天井部から雨漏りするとお客様からお問い合わせいただきました。早速散水試験をして、雨水浸入位置を特定します。

雨水浸入位置が特定できたので修理開始です。
まず既存のシングル材を撤去し下葺き材の状況を確認しました。
すると想定以上量のシングルの釘穴が確認できました。
釘穴はシーリング等の処理されておりませんでした。

材料製造業者の仕様書を確認すると確かに標準仕様として釘穴のシーリング処理は必要としていないようでした。
その理由としては下葺きのアスファルトルーフィングが熱膨張で釘穴を塞いでくれるからです。

しかしここは屋根のなかで緩い勾配で、水の滞留時間が他箇所に比べ長い箇所です。
わずかな隙間があれば水は毛細管現象で浸入してきます。
アスファルトは確かに熱膨張しますが逆に気温が下がれば硬くなり収縮する可能性も考えられます。

こうした理由で発生したわずかな隙間、釘の打ち過ぎ、そして緩勾配、毛細管現象等、いろんな条件が重なったことが今回の雨漏りの原因になっていると推測しました。

まず既存の釘穴をシーリングによって全て塞ぎます。

端部をブチルテープ補強したのち、既存のルーフィングに新しいルーフィングを重ね貼ります。

次に新しいシングルを葺き直します。
新しいシングルの釘は先ず下穴を空け、そこにシーリング材を注入してから打ち込みます。

さらに表面からシーリング材を被せます。

修理完了です。

施工後は止水確認のための散水試験を実施し、雨漏りが止まったことを確認して、お引渡しとなりました。

私の経験上、シングル屋根の雨漏りは釘穴に依ることが多いように感じます。。

特に今回のような緩勾配の屋根は、①ルーフィングに2枚貼り、②釘穴のシーリング処理をすることをお勧めいたします。

2019年6月2日
雨漏り110番仙台店
土門修平

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