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屋上駐車場の雨漏り【雨漏り110番姫路店】
本日の雨漏り110番コラムは雨漏り110番姫路店の進藤が担当します。
宜しくお願いいたします。
この雨漏り110番のコラムでは加盟店(雨漏り専門業者)が実際に体験や経験した事を基に様々な視点から皆様にとって有益な情報を発信しています。
一般消費者の方や企業の担当者の方にでもわかりやすくお伝えしています。
コラムの内容やテーマは異なりますが、「雨漏りを解決する為の指針となる考方」であったり「信用できる頼業者選び」「雨漏りを補修するのに発生する価格の相場」等、皆様にとって知りたい!知っておきたい!という情報を発信しています。是非とも参考にされて下さい。
今回のコラムのテーマは【屋上駐車場の雨漏り】でお伝えしたいと思います。
屋上や中層階の駐車場といえば、店舗やショッピングモール、立体駐車場等があります。
主に建物の構造は①鉄筋コンクリート(RC造)②重量鉄骨(S造)③鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造)になるかと思います。
過去にこの様な駐車場の雨漏り改修を行ってきましたが、雨漏りの原因のほとんどが、土間面と立上り面との取り合い部分(入隅部)であったり、土間面の伸縮目地であったり、排水口部です。
駐車場の場合は面積も広く、雨漏りの被疑箇所が複数にあるのがほとんどです。つまり、雨漏り箇所(出口)が一か所でも被疑箇所(入口)が数か所という事が多くありました。
そんな中で施主様の要望として多いのが、予算です。
予算の関係で部分的な処置にて修繕補修を行ってきた現場は多くありました。
正直6割程度の現場が半年以内に雨漏りが再発しました。
一時期は雨漏りが改善したと思われがちですが、部分修繕は根本的な改善には至らないという事が言えると思います。
では、実際に雨漏り修繕工事を行った現場を紹介いたします。
現場①
某自動車販売会社(兵庫県加古川市)
構造:RC造 2階部駐車場
状況:屋上駐車場から雨漏り(通常の降雨時に1階の男子トイレ天井より雨漏りが発生)
築29年の建物で過去に土間の伸縮目地を部分的に補修
お客様の要望:保険適用工事で処理するので完全に改善を求められている。(10年間の漏水保証)
修繕前の駐車場
現状はアスファルト防水の上にコンクリート保護層(押さえ)。
過去に部分的な補修跡を確認。担当者に詳細をヒアリングするが内容が明確ではなかった為、駐車場の全面防水改修を提案。
自動車販売会社という業種から休日が少なく全面同時の工事は不可の為、2分割での範囲で施工をすることになった。使用防水仕様はFRPウレタン複合防水U目地処理工法
施工後4年経ちますが雨漏りの再発はございません。
現場②
家電量販店(兵庫県姫路市内)
構造:RC造 2階部駐車場
状況:1階の事務所天井より雨漏り。
お客様の要望:10数年前に全面FRP防水を行った。
台風時の強い降雨の際に雨漏りがするとの事。排水口廻りと入隅の亀裂部を先ずは部分補修を行った。翌年の台風時には雨漏りは改善したが、翌年に前回と違う場所より雨漏りが発生した。
提案として、既存のFRP防水を全面撤去し、超速硬化ウレタン樹脂にの防水を提案した。結果(超速硬化型ウレタン樹脂吹き付け工法を採用)
既存FRP防水の撤去
超速硬化ウレタン樹脂防水施工(防滑仕上げ)
修繕工事後3年8カ月たちました。雨漏りの再発はありません。
今回は2件の修繕事例でした。
前回は金属屋根面の防水事例を報告させて頂きました。
工場等の金属系屋根【雨漏り110番姫路店】
駐車場の防水改修工事では、車両の走行に耐えれる防水材でなければいけません。通路部分の防水塗膜厚は5mmは必要です。駐車スペースの防水塗膜厚は3mmが必要になります。それ以下の塗膜厚みでは車両の走行等で必ず不具合が起こります。
駐車場防水はある意味リスクの多い防水工事なのかもしれません。しかし下地の状況と車両の通行頻度やタイヤを切る箇所等の情報を明確に出来れば強靭な防水塗膜が形成できます。
今回のコラムは「姫路店」の進藤が駐車場防水を報告いたしました。
ありがとうございます。
2019年6月12日
雨漏り110番姫路店
進藤主臣