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鉄骨造・ALC版タイル張り仕上げの雨漏り ~診断編~ 【雨漏り110番川崎店】

2019.06.18 建築構造・建築施工,単一雨漏り,雨漏り職人,雨漏り調査の方法,雨漏り事例,雨漏り診断・雨漏り調査,コラム

本日の雨漏り110番コラムは雨漏り110番川崎店の内田が担当します。
どうぞよろしくお願いいたします。

前々回のコラムにてALC版塗装仕上げの雨漏りについてお伝えしたので、今回はALC版タイル張り仕上げの雨漏りについて事例を基に書かせていただきます。

物件のデータは以下の通りです。
お客様とお打ち合わせのうえ、まずは散水による調査を実施し、原因を特定する運びとなりました。

用途・・・・・個人住宅
構造・・・・・鉄骨造 3階建て
屋根・・・・・陸屋根/ウレタン塗膜防水
外壁・・・・・ALC版タイル張り仕上げ
漏水箇所・・・3階 居室クローゼット内
2階 和室天井

まずは、3階クローゼット内の雨漏り具象に対する散水調査を実施しました。

上の写真のタイル面へ散水したところ、17分程度で当該雨漏り具象を再現しました。

その後、クローゼット内の浸出がおさまってから、屋上笠木、梁天端部分への散水・貯水調査を実施しましたが、室内側への浸出はありませんでした。
本件については、屋上並びにバルコニーのウレタン防水については、経年が浅く目視による確認でも特別な不具合は見られなかった為、3階居室クローゼット内の雨漏り具象は、タイル外壁の不具合部分からの単一雨漏りと結論づけました。

続いて、2階和室天井からの雨漏り具象に対する散水調査です。

上の写真のタイル面へ散水したところ、15分程度で当該雨漏り具象を再現しました。
続いて、天井からの落滴がおさまってから、散水位置を下げてみます。
もちろん、同一ラインに同一の散水器具を使用しています。

今度は35分程度の散水で天井から落滴を確認しました。室内側への浸出の時間が倍以上かかった結果から、同一ラインに不具合があると推測できます。

続いて、梁下部分のタイル面に散水します。

10分程度の散水により室内側に浸出を確認しました。サーモグラフィの反応から浸出位置が多少ずれていることが確認できたので、単一雨漏りがそれぞれ個別に複数存在すると推測できます。
その後、10箇所の被疑箇所に対して散水を実施しましたが、室内側への浸出はありませんでした。

本診断に基づき、最善と考える提案をし、工事のご依頼を頂きました。実際の雨漏り補修工事については、次回のコラムで書きたいと思います。

2019年6月18日
雨漏り110番川崎店
内田博昭

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