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鉄骨造・ALC版塗装仕上げの複数侵入雨漏り事例 2 【雨漏り110番田端店】

2019.06.24 他の業者が止められなかった雨漏り,雨仕舞,神の目,プロフェッショナルとして,正しい知識,雨漏り調査の方法,複数浸入雨漏り,雨漏り事例,雨漏り診断・雨漏り調査,雨漏りに取り組む,コラム

本日の雨漏り110番コラムは雨漏り110番田端店の志村が担当いたします。
よろしくお願いいたします。

前回の私のコラムで投稿した鉄骨ALC造4階建ての物件にて発生した複数浸入雨漏り事例の続きになります。
前回の内容はこちら→ 鉄骨造・ALC版塗装仕上げの複数侵入雨漏り事例1【雨漏り110番田端店】
鉄骨ALC造4階建ての2階天井に発生している雨漏りについて現場調査を行い、以下のような仮説を立てました。

<仮説>
ある程度のひび割れは前述の建築業者が補修を行っており、その部分からの雨漏りの可能性は低いと判断し、それ以外に雨水浸入位置が存在する「複数浸入雨漏り」 と想定。

散水調査のご提案をさせていただきました。こちらの物件のように原因特定をしないまま、ただ闇雲に補修をしても他に原因が存在している場合も多いため、私共の散水調査の重要性をご理解いただき、調査を実施することとなりました。

まず雨水浸出位置の天井裏を確認するために、天井点検口を設置いたします。

<散水調査>
2階押し入れの雨水侵入位置の可能性がある、3階ベランダ外側のひび割れに梯子を用いて散水します。

点検口より押し入れ上部を確認すると、10分ほどで散水の浸出が確認できました。

次は3階ベランダ手摺廻りです。
ひとつひとつの可能性をつぶすため、まずベランダ防水の不具合箇所に水が当たらないように養生をし、散水をします。

60分ほどの散水でも、内部への浸出は確認できませんでした。

次にベランダ防水の不具合箇所に散水します。

 

点検口より押し入れ上部を確認すると、10分位で散水の浸出が確認できました。
ここまでの散水調査で複数の雨水浸入箇所が特定されました。

 

外壁の補修跡から、工事をした建築会社も本当に原因がわからず、何度もの雨漏り再発に苦しみ、シーリング補修工事をされたのだと思います。
このように建築のプロであり、ましてご自分で設計と施工をされた建設会社であっても、雨漏りを解決することは簡単なことではありません。
こちらの建築会社で3年前に外壁塗装を行い、その後も雨漏りが発生し、シーリング補修を数回行っていても、今回の私共の散水調査により雨漏りの原因箇所をいくつも確認することができました。

さて次はベランダ建具廻りの散水調査へと続きます。
この場所は2階雨水浸出位置である天井の真上になり、最初の調査時に一番雨漏り原因の可能性を感じた部分の調査となります。

これまで見つけた浸水箇所を養生し、水が掛からないようにしてから建具上部に散水します。

 

散水した水が建具上部に流れ落ちます。
点検口より押し入れ上部を確認すると、10分位で散水の浸出が確認できました。

 

やはり!想定した通り、建具の裏側に水が廻りました。
建具の内側は洗面所になっており、配管などの関係で床が高くなっていて、建具と木部との取り合いに防水処理がされていませんでした。
そのため建具と木部との取り合いから浸入した雨水はすぐに天井から漏れて出ます。
この雨水浸入経路が今回の雨漏りの一番の原因だと思われます。

この建具は勝手口用で、気密性が弱い(空気がもれる度合いが多い)ものです。
このような建具を安易に風雨の多い箇所に取り付けてある建物で、台風などの時に建具の裏側に水が廻ってしまい、雨漏りを起こすことが多いのです。さらにこの建具上部には庇の取り付けがされておらず、台風などで風雨の量が多い場合には建具上層の外壁にあたった水が滝のように建具に向かって流れ落ちます。
こうして建具の裏側に廻った雨水が2階天井に漏れ出していたのです。
その後、上層階の外壁の数か所に散水をし、外壁からの水の浸入がないことを確認し、散水調査を終了しました。

オーナー様に今回の調査結果をご報告し、弊社にて雨漏り対策工事をさせていただくことになりました。

建具裏側の木部等の取合いを防水処理いたしました。

また建具の気密性を高めるために、建具にエプトシーラー(気密パッキン)を貼り付けました。

そして外壁ALC版ジョイント部などに防水処理をし、建具上部へ当たる水を防ぐためにアルミ庇を取り付けました。

そして、外壁を厚膜防水塗装し、雨漏り対策工事を完了しました。

その後、数回の大雨がありましたが、雨漏りは一度も再発しておらず、長きにわたり雨漏りで苦しんで来られたオーナー様から、やっと安心して過ごせる、と喜びのお言葉をいただきました。

雨漏りの原因を特定するというのは、我々プロにとっても容易なものではありません。
数々の事例に正面から向き合い続けて得た経験と、想像する力、解決する力が必要です。
雨漏り110番では、グループ全体をレベルアップするために、知識の共有をはじめとした様々な取り組みを実施しています。

雨漏りにお悩みの皆様、是非とも専門業者である雨漏り110番グループにご相談ください。

最後までお読みくださり、誠にありがとうございました。

2019年6月24日
雨漏り110番田端店
志村徳彦

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