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新築は完璧ではない。【雨漏り110番相模原店】

2019.07.02 プロフェッショナルとして,正しい知識,サッシからの雨漏り,雨漏り職人,雨漏り事例,雨漏りに取り組む,コラム

本日の雨漏り110番コラムは雨漏り110番相模原店の田中が担当します。
よろしくお願いします。

多くの人にとって一戸建ての住宅というものは、一生のうちで最も高い買い物なのではないかと思います。
私たちの様に住宅の雨漏りに携わる仕事をしていると、頻繁に目にするのが新築時の防水処置の甘さによる雨漏りです。
「新築」と聞くと、高いお金を出して、何十年ものローンを組んで買うものですから、家自体は完璧なものなんだと勘違いしてしまいがちですが、一般の方が思う程に新築は完璧ではありません。

実際に築年数の浅い家でも雨漏りは頻繁に起こりますし、その多くは、施工時のイージーミスと言わざるを得ないものばかりです。

例えば下の写真をご覧ください。

タイルの外壁部分に2つの窓があります。
右側の窓は雨漏りしていませんが、左側の窓は雨漏りしています。
家の持ち主は中古で家を購入したそうですが、新築時から雨漏りを起こしていたようで、前の持ち主は、雨漏りに悩まされて、嫌になって手放したそうです。

さて、本題に戻ります。
雨漏りの原因は何でしょうか?
下の写真を2枚ご覧ください。

上の写真は雨漏りをしていない、右側の窓で、下の写真は雨漏りを起こしている左側の窓です。
良く見比べてみると、窓の周りの収まりに違いがありますがわかりますでしょうか?

雨漏りしている窓枠の左上部分を拡大した写真が下の写真です。

お分かりいただけたでしょうか?
窓の周りに凹みの様なものがありますが、この部分にはシーリングを充填して防水処置をしなければなりません。
シーリングの打ち忘れという究極のイージーミスです。

弊社の所属する雨漏り110番グループでは、雨漏りが発生している場合、散水調査を行って、雨漏りの原因を特定してから修繕作業を行う事が基本となっています。
しかし、今回のケースの様に防水上の明らかな施工ミスがある場合には、散水調査を行わずに修繕作業をする場合もあります。
今回のケースでは、雨漏りの発生していた左側の窓にシーリングを行った後、雨漏りは発生していません。
下の写真の様な作業です。

今回の雨漏りは非常に簡単なもので、作業時間は2時間程度で修繕費用も少額でした。
しかし、こんな簡単に直るような箇所を新築時の工事に携わった人間が見逃してしまったという事は大きな問題ではないでしょうか?

最初にお伝えしましたが、住宅は一生のうちで一番高い買い物です。
それが、2時間程度で直ってしまう様な作業をし忘れたために、何年間も雨漏りに悩まされ、最初の持ち主は雨漏りしているのが嫌で家を売却してしまったのです。
小さな施工ミスによって、大きな雨漏りをおこして、家を購入した人の人生をも大きく変えてしまったという事になります。

私が最初の持ち主さんと出会っていれば、このような結果にならなかったかもしれませんが、言っても栓の無き事ですね。
住宅の工事に携わる者として、雨漏りに携わる者として、一つ一つの工事に真摯に向き合わなくてはならないなと思った現場でした。

2019年7月2日
雨漏り110番相模原店
田中徹正

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