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スレート屋根の補修とアスベストについて。【雨漏り110番茨城北店】

2019.07.12 プロフェッショナルとして,正しい知識,建物のメンテナンス,屋根工事,家を守るために,雨漏りに取り組む,コラム

今回ご紹介させていただくのは 現在施工予定のスレート屋根補修について、茨城北店西野が担当させていただきます。

ご訪問させていただいたきっかけは屋根の一部がないような気がするとの事からご連絡があり、現場調査させて頂いたところから始まります。

現状の屋根の状態

 

屋根の部分欠損及び一部下地の防水シートまで直視できる状態のところもありました。
ひび割れも広範囲において発生。
雨漏り具象は今のところ確認されておりません。
製品としては住宅の建築年数及び設計図面に記載されていた商品名よりノンアスベストスレート屋根の初期商品と推定されました。
(2001年【平成13.4~】 クボタ コロニアルNEO)

アスベストとは?

アスベストとは、耐久性、耐火性、防音、絶縁等様々な点において優れた建築資材でありながら安価な材料であったため当時の多くの建屋や公共施設にも使用された建材となります。
非常に優れた建材ではあったものの、人体への発がん性や中皮腫等の被害が確認された為現在は法定基準の変更により使用されておりません。
(屋根材のアスベストを粉砕等しなければ既存のアスベスト屋根での日常生活への危険性はほぼありません)

アスベストの時期と法改正

日本で屋根材として広まったのは1961年頃より始まり、
1975年(昭和50年)特定化学物質等障害予防規則の改正
1986年(昭和61年)ILO石綿条約
1995年(平成7年)労働安全衛生法施工令改正、特定化学物質等障害予防規則改正
2004年(平成16年)労働安全衛生法施工令改正
代替が困難なものを除くすべての石綿製品の製造、輸入、譲渡、提供、使用が禁止。
(ここで全面的に屋根アスベスト商品も禁止)
2006年(平成18年)労働安全衛生法令改正

今回、ノンアスベスト初期商品とのこともあり、耐久性に難があり、ひび割れ、欠けが多数みられる状態の為、一部吹替しても数年後には別な箇所で同様の状態になることが予想されます。
そのため、全面吹替又は屋根を覆うカバー工法をご提案し、今回はカバー工法での施工予定となっております。

まとめ

建てた時期によっては、比較的新しい建屋においても屋根から雨漏りするリスクがあることに注意してください。築20年前後ノンアスベスト初期の頃の屋根は特に注意されることをお勧めいたします。
今後の屋根リフォーム等の際にかかる金額に関わる可能性があります。
屋根材は1999年(平成11年)~2001年(平成13年)以降ほぼノンアスベスト製品へと移行しております。
(現在アスベストの処分場が限られており、処分する際には資格や適切な撤去方法等が必要な為、割高な処分費が発生いたします。)
ご自宅屋根の確認をされたい場合は、建築時に頂いている設計図面の使用材料を確認してみてもいいかもしれません。

2019年7月12日
雨漏り110番茨城北店
西野遼平

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