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木造住宅 タイル仕上げ屋上からの雨漏り【雨漏り110番茅ヶ崎店】
本日の雨漏り110番コラムは、雨漏り110番茅ケ崎店 禧久が担当いたします。
よろしくお願いいたします。
うっとうしい梅雨、雨漏りのご連絡も多くなる憂鬱な季節です。
家の奥様も雨の合間を縫って忙しく洗濯をしてくれていますが、私も同じように雨でも出来る仕事や雨養生出来る現場で作業に励んでいますが、雨では出
来ない仕事がどんどん溜まってこれまた憂鬱になってしまいます。
でももう少しで、うっとうしい梅雨が明けます。梅雨明けすると夏です。
・・・夏。・・・灼熱の太陽。
真夏の炎天下での地獄のような作業が思い出されてしまいます。
これまたとっても憂鬱です。
この齢になると夏は無くても良い季節と思ってしまいます(笑)。
さて今回のコラムは、木造住宅 FRP防水タイル仕上げの屋上での雨漏りをご紹介させて頂きます。
二階建て木造住宅(在来工法)屋上です。
床面タイル仕上げ、立ち上がり面FRP露出仕上げの仕様。
雨水浸出位置(雨水が室内仕上げ面より浸出するところ)は屋上の真下で二階居室の天井など数ヶ所あり、壁面から離れた所にも数ヶ所ありました。
タイル仕上げの屋上を歩くとタイルが浮き、防水層と剥離しているのが分かります。
気を付けて確認すると下地のベニヤもかなり腐食してしまっています。
このような現場の場合、屋上防水をしっかり直した後に他の箇所からの雨漏りが無いか散水調査を行うような流れになる事が多いです。
タイル撤去後の写真です。
FRP防水層がかなり傷んでしまっています。
なぜ?FRP防水層がこんなにもいたんでしまったのか?
それはFRP防水をモルタル下地仕様で施工しなかったためです。
それではなぜモルタル下地仕様にしないといけないのか?
それはFRP防水がアルカリ性に弱いからなのです。
タイルを貼る場合、モルタル(セメントと砂を混ぜ合わせた物)で貼り付けていきますが、モルタルは強アルカリ性です。
タイル目地から浸透した雨水はアルカリ性になりFRP防水
層の上を流れます。タイル下地(モルタル)が乾くまではつねにアルカリ性の雨水が防水層の上に滞留してFRP防水層を痛めてしまうのです。
FRP防水の上にモルタル仕上げ、タイル仕上げの場合は必ずモルタル下地仕様で施工しなければならないのです。
今回の屋上改修工事の内容は、屋上床面ベニヤ全面貼り替えFRP防水施工に加え桁の交換などかなり大がかりな工事になってしまいました。
バルコニーや屋上などの水平面の雨漏りは構造体(柱・桁)まで痛めてしまう事も多いです。
天井や軒天の雨染みなど、気になっている方は早めの点検をお勧めいたします。
2019年7月15日
雨漏り110番茅ケ崎店
禧久貴徳