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雨漏りが難しいワケ-3

2015.10.18 雨漏りに取り組む,雨漏り110番グループ

2015年10月18日(日曜日)

前回、雨漏り修理した場所にあらためて散水し、雨漏りが再現しなければ雨漏りは解決したことになると書きました。
雨漏り調査時に散水して雨漏りが再現した場所に、同じように散水して雨漏りがしないワケですから理論上は雨漏りは解決したと言って問題ありません。

ところが、解決したはずのその雨漏りが再発してしまうケースがあるのです。

無事に雨漏り修理が終わって、修理後の散水実験をお客様にも確認してもらい、無事にお引き渡しが終わります。
その数カ月後に雨漏りが再発したという連絡が入ることがあります。
すぐに現場に急行すると確かに以前と同じ場所に同じ症状の雨漏り具象が見られる。
これが『複数浸入雨漏り』なのです。

つまり、雨水浸出位置(室内で漏水してる場所)は1箇所で、雨水浸入位置(外部から雨水が浸入する場所)が複数あるタイプの雨漏りです。
前回の雨漏り修理で治した場所以外にも雨水浸入位置があるわけです。

この場合は次のような流れで解決への道を進んでいくことになります。

1)まずは念の為に前回修理した場所に問題がないか確認する。
2)あらためて雨漏り調査を実施する。
3)雨漏り調査で原因を特定し、その原因箇所を修理する。
4)修理後、確認のためあらためて散水調査を実施する。

これで雨漏りは無事に解決することになります。
ほとんどのケースはこれで一件落着です。

ただし、複数浸入雨漏りの雨水侵入位置は2箇所とは限りません。
3箇所ある場合もあります。
極めてレアケースですが、過去には4箇所以上の浸入位置があった物件もあります。

ほとんどの雨漏りは単一雨漏りですが、常に複数浸入雨漏りの可能性を排除することはできません。
可能性はそう高くないですが、雨漏りは常に再発する可能性があるのです。
また、極稀に複数浸入雨漏りより難しい『創発雨漏り』の物件もあります。

このように雨漏りはとても難しいのです。
雨漏りは難しいという前提で、真摯に取り組む姿勢が大切です。
雨漏りは確かに難しい。
しかし、真摯に根気強く取り組めば必ず解決できると信じています。

それでは。

伝説の雨漏りハンター
唐鎌謙二

僕の著書です。→『自分を磨く「嫌われ仕事」の法則』

音声でもお聴きいただけます。→オーディオブック版はこちら

日常の活動状況ブログは日本外装株式会社 社長・唐鎌のブログ

さらにツイッターでもつぶやいてます。

 

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