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裸の王様とドンキホーテ
今日、某業界紙を読んでいたら、
「ドン・キホーテグループが太陽光発電事業への取り組みを強化」
という大きな記事があった。
家電量販店や大手ホームセンターはもとより、
全くの異業種から参入してくる会社も多い。
まさに猫も杓子も太陽光ビジネスという感じになってきた。
まあ、時代の流れだし、
環境問題などを考えれば悪いことではないと思う。
日本のように資源に乏しい国ならなおさらのことだ。
その方向性に異議を唱えるつもりは全くない。
問題は、ただ一つ。
既存のスレート瓦(新生瓦)の上に設置する際の標準的な取付工法。
雨漏りハンターとしては、どうしてもこれだけは目をつぶれない。
いわゆる脳天釘打ち的ビス止めの工法。
そもそも建築的に言って完全NGなんだもの。
いくらシール処理をすると言っても、
プチルテープをビスに巻き込むからと言っても、
やっぱり、それは脳天釘打ち。
どんなに工夫をしようとも、いかなる理由をつけようとも、
脳天釘打ちはNGとしか言いようがない。
既にデファクト・スタンダード的に標準工法となってしまっていて、
ごく当たり前のように業界に受け入れられているが、
雨漏りハンターには、長いものには巻かれろ的な発想はない。
ダメなものはダメ。それだけだ。
みたいなことを書くと、
全く融通がきかないヤツだと思われてしまうかもしれないが、
そんなことは全くなく、
自分で言うのもなんだが、むしろ融通はきくタイプだ。
きかせていい融通と、きかせちゃいけない融通をわかっているだけ。
ってか、建築にたずさわる人間なら皆わかってるはずなんだけどね・・・
脳天釘打ちがNGってことぐらい。
このままでは、
5年後~10年後に大きな社会問題になるだろう。
名付けるなら『ソーラー雨漏り』。
立ち上がろうと思う。
世の中の大きな流れに逆らうことになるかもしれない。
業界から袋叩きに合うかもしれない。
まさにドンキホーテのような立場に追い込まれるかもしれない。
でも、僕の目に映る王様は間違いなく裸だ。
であるならば、正直な子供のように『王様は裸だ!』と声をあげよう。
『現在標準とされているスレート屋根へのソーラー設置方法は建築的にNGです』
以上
雨漏りハンターの宣戦布告でした。
To Be Continued
伝説の雨漏りハンター
唐鎌謙二
僕の著書です。→『自分を磨く「嫌われ仕事」の法則』
日常の活動状況ブログは日本外装株式会社 社長・唐鎌のブログ。
さらにツイッターでもつぶやいてます。