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雨漏り調査:「その場所への散水、本当に必要ですか?」【雨漏り110番練馬店】

2019.11.06 神の目,プロフェッショナルとして,正しい知識,雨漏り職人,雨漏り調査の方法,雨漏り診断・雨漏り調査,雨漏りに取り組む,コラム

本日のコラムは、練馬店の藤田が担当させていただきます。

雨漏りの原因調査に於いて散水による雨漏り原因の特定手法が確度の高い調査方法であることは既に周知の事実だと思います。
その散水調査を始めるに当たって、先ず行うことは被疑箇所の推測と選択です。雨の浸入口として可能性のある場所や箇所を可能性や経験を基に吟味する作業です。その時点では、可能性の高い所もあれば低い所も混在している状態です。可能性がゼロでない限り被疑箇所となり得るのですが、実際は可能性がゼロという場所は少ないため、ある程度の線引きを行うことにはなるでしょう。そして、次に行う作業は散水ということになりますが、必ずしも可能性の高い場所から散水を始めるとは限りません。何故なら、水は上から下に流れ落ちるので、いきなり上にある被疑箇所に散水をしてしまうと下方にある被疑箇所まで濡れてしまい、いざ雨漏りが再現されたとしてもどちらが原因だったかが特定出来なくなる危険があるためです。よって、通常は、可能性の大小にとらわれず下の方にある被疑箇所から始めることが多いと言えます。しかし、建物の状況や被疑箇所の状態、もしくは調査可能時間の制約などによっては、それなりの養生を施すことで上方の被疑箇所から始めることも少なくありません。また、そうしなければならない時もあります。

さて、そんな被疑箇所のそれぞれの散水時間については必ずしも同じ時間という訳ではありません。また、建物の構造によっても大きく異なります。私達には既定の散水時間が設定されていますが、状況によっては臨機応変に対応することになります。特に可能性の低い場所での散水にはより慎重さが求められます。可能性の“低い”場所では、調査時間の経過に伴い「ここはやはり違うのでは?もっと可能性が高い場所に早く散水した方がよいのではないか?」という気持ちが強くなってきます。しかし、このタイミングこそ!雨漏り調査が長引くかどうかの分かれ目になるかもしれないのです。

仮に、被疑箇所が5箇所あって、その後の全ての被疑箇所への散水調査によっても雨漏りの再現に至らなかった場合、次の一手は何でしょう?新たな被疑箇所を設定し、そこへの散水を行うことも考えられます。もしくは、既に実施した被疑箇所を再度検証することも必要かもしれません。この時点ではどちらの可能性が高いとか低いとかの議論は無意味です。全ての被疑箇所には可能性が残ったままですし、または“ゼロ”かもしれないからです。

そこで思い返していただきたいのが「ここは違うのでは?もっと可能性が高い場所に早く散水した方がよいのではないか?」と感じたタイミングです。この時、徹底した散水調査を実施しておくことで「ここはもう絶対に有り得ない!」という状況を作り出せたはずですし、その他の被疑箇所に於いても同様の方法で同様の結論を導き出せたと思います。そうすることによって、当初の被疑箇所5箇所が全滅だったとしても次に行う作業や範囲を迷わず絞り込めるのではないでしょうか。「違うかもしれない」という状況を、「ここはあり得ない」という状況にしておくことが散水調査に於いては大事な考え方なのではないでしょうか。私は、雨漏りの原因である可能性がたとえ低いとしても「気になる場所への散水は絶対に必要で、そして、より徹底して行うこと」が雨漏りの原因特定には有効だと思うのです。

私達は迷えるあなたを雨漏りストレスから必ず解放します。決して後悔はさせません。

2019年11月6日
雨漏り110番練馬店
藤田裕二

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