ブログ詳細 ブログ詳細

ブログ&コラム

長い間気付かなかった雨漏り、そしてその大きなリスクについて【雨漏り110番岩手店】

2019.11.08 鉄骨造,2次防水の不具合,プロフェッショナルとして,雨漏り予防,建物のメンテナンス,建築構造・建築施工,雨漏り職人,サイレントキラー雨漏り,コラム

雨漏り110番ネットワーク会員による雨漏りブログ&コラムは、全国のメンバーにより投稿されています。

本日は私雨漏り110番岩手店の菊池が担当です。

雨漏りはオーナーさん、居住者さんにとって大きな不安を与えます。何しろ家の中に不意に水が侵入するわけですから、動揺するのは当然です。でも、建物内にまでは侵入しない雨漏り、なかなか気づかない雨漏りもあります。

今回はそういった特殊な雨漏りのお話です。

写真はある鉄骨造の建物の外壁を剥がした状況です。

下地の鉄骨が錆び、内壁の石膏ボードの裏面に雨筋が流れているのがわかります。状況から推察するに、かなりの長期間雨水が侵入し続けたのは間違いありません。

外壁は12mm厚の窯業系サイディング。現在の規格からは鉄骨蔵の建物には使用出来ない薄物の外壁材です。所々凍害が発生していることからも表層の防水機能はとうに失われ、ビスのみならず板そのものからも雨水の浸透があったと推測されます。もちろんシーリングも破断及び欠損が顕著でした。

もちろん外壁の内側にはアスファルトフェルトという防水紙が張られていましたが、経年か施工の不備なのか、連続性がなく、隙間からは強風を伴う降雨の際、かなりの量が侵入し続けたのでしょう。

長い間気付かなかった雨漏りとタイトルに書いたのは、この建物のオーナーさんは、この状態に一切気付いていなかったそうです。室内には雨水の侵入がなかったのですね。

当社に調査の依頼があったのは、外壁がなんとなく浮いてきているようだということからでした。

外壁が支持されている鉄骨の下地がこれだけ腐食していれば、外壁も剥落の危険性は非常に大きくなります。

外壁が落下した場合、人的被害、第三者災害発生の可能性も否定できません。

室内に到達する雨漏りは大騒ぎになりますが、このような静かな侵入者も、建物にとって危険ですね。

建物で何らかの不安を感じた場合、お近くの雨漏り110番各店にお問い合わせください。

建物の維持管理で大事なのは、予防保全です。

雨が漏れてからだけでなく、私達はメンテナンスのご相談も喜んでお受けいたします。

安心してお住まいになる為に、メンテナンスコストを抑える為に、是非雨漏り110番グループをご活用ください。

2019年11月8日
雨漏り110番岩手店
菊池裕悟

一覧
SHOP
CATEGORY

日本最大の雨漏り職人ネットワーク お近くの店舗を探す

お住まいの都道府県を選択