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技術の継承について【雨漏り110番相模原店】

2019.11.18 神の目,プロフェッショナルとして,正しい知識,雨漏り職人,雨漏り診断・雨漏り調査,雨漏りに取り組む,コラム

本日の雨漏り110番コラムは雨漏り110番相模原店の田中が担当します。
よろしくお願いします。

弊社、トーシンリフォームは、一般住宅をメインとした防水工事、塗装工事、屋根工事を行う会社で、雨漏りの診断や調査なども行っています。

塗装工事などを行うという場合、当然、プロとしての技術が必要となるわけですが、それらの技術は生まれ持ってくるわけではなく、経験の中で修得していくものです。

これは塗装などの工事の技術だけに限ったわけではなく、雨漏りの場所を特定する為の知識や、散水調査などの技術なども、経験の中で修得していくべきものです。

弊社を例に上げますと、弊社は従業員が10名と言う小さな会社です。
事務員を除く9人が塗装の作業を行う事が出来て、4人が屋根の工事が出来ます、防水工事は各々得手不得手があるものの7人の職人が何らかの防水の作業が出来ます。
最初は塗装しかできなかった職人も、時間をかけて技術を伝える事で、簡単な屋根作業ならば出来るようになったり、大工だったものが塗装を任されるようになったりと、現場サイドの技術の継承は順調に進んでおり、社内の職人の多能工化は進んでいます。

しかし、雨漏り場所の推測や、散水調査が出来る人間は私1人しかおりません。
このまま、散水調査の技術を継承する事をしないまま、私が定年を迎えてしまうと、会社内に散水調査の出来る人材は居なくなってしまうという事です。

やはり、雨漏りに関する知識、散水調査の技術なども、次世代の人材に伝えていかなければなりません。

散水調査は、なんとなく真似してやってみるというのでも出来ます。
実際多くの会社が、見よう見まねで散水調査を行って、雨漏りの再現が出来なかったり、雨漏りが再発をしたりしているようです。
それでは散水調査ではなく水掛けごっこにすぎません。

この様に、散水調査は簡単ではないのですが、技術の継承は急務と考えて、取り組みを始めました。
弊社による今まで散水調査は、殆ど私が1人で行うというものでした。
現在は、私と職人2人という3人態勢で散水調査を行って、実際の調査の様子をなるべく職人に経験させるようにしています。

散水調査の当日、雨漏りを起こしている現場を前にして、どういう手順で水を掛けるかを職人に考えさせます。
頭の中で、雨漏りが発生している時の、雨水のあたり方、雨水の伝い方、風向き、風の強さ、降雨時間などをイメージします。
そして、水の掛け方や、掛ける時間、角度、強さなどを、一緒に話し合って調査の方法を決定します。」
適切な順番と適切な水のかけ方で調査を進める事で、より正確に雨漏りの再現が出来るわけです。

そういう取り組みを何十件かこなしてきて、最近では、複雑ではないと推測される雨漏り物件に関しては、徐々に散水調査を任せられるようになってきました。
この先、難解な物件にあたった時に共に知恵を絞って考えられる様になってくれる事を期待しています。

上の写真は、20歳の職人が初めて散水調査をしている所です。
今は初々しい彼ですが、数年後にはたくましく成長している事でしょうね。

2019年11月18日
雨漏り110番相模原店
田中徹正

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