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これも雨漏り?積雪地限定の雨漏りとは?【雨漏り110番岩手店】
本日の雨漏り110番コラムは、雨漏り110番岩手店の菊池が担当します。
桜の便りも聞かれる頃になりましたが、今回は雨漏り110番グループ最北の岩手ならではの雨漏り事例を紹介します。
真冬のある日、雨漏り110番緊急出動要請!
2月のある日、地元の公共施設から電話で緊急の出動要請がありました。
「雨漏りして、天井が落ちそうです!すぐに見てもらえませんか?」
当日の天気は晴れ。少々寒さも緩んだ日でしたが、辺りには雪がかなり積もっていました。
現地に着くと、大変な状態でした。
「雨漏りなんてものじゃなく、まるで滝のようだった」
「電話した後、やっぱり天井は落ちました」
とのこと。
水を受けるのにバケツじゃ全然足りず、貯水タンクにうまく導水して排出されてました。
実は、この時点でおおよその雨水浸入のメカニズムと原因は掴んでました。
この季節に定番の雨漏り現象。
屋上に上がると・・・
「やっぱり」
ドレンが閉塞しています。満水状態の、まるでプールです。
と言うことは、
陸屋根に堆積した雪が溶ける→縦樋及びドレンが氷で詰まっているので排出先が無い→立上りなどからオーバーフロー→溶けた水は室内に全て浸入、となります。
ま、この現象、当地のこの季節の定番なのです。
勾配屋根同様、積もった雪は頭頂部から溶けます。竪樋も上部から溶けていき、出口は最後まで溶けません。
この現象を避けるため、スムーズな排水を促すドレンヒーターは必須でなのす。
それがこちらの物件には設置されていませんでした。
岩手県内ですと、一関市など県南部の建物にはあまり取り付けられていません。
北上して北上市に入ると、設置されている建物がほとんどとなります。
地元奥州市はちょうど中間なんですね。
ドレンヒーターのない建物が多く存在します。
さて、この雨漏り(?)を止めるにはどうするか?
単純なんです。ドレン及び竪樋を貫通させてやればいいのです。
まずは外部に露出した管を温めます。
施設の方々と総出でお湯をバケツリレーしました。(笑)
お湯を沸かす係、それを運ぶ係、そして、かける係。
私は竪樋を叩いて貫通を促す係。(笑)
竪樋から氷が出てきて、そのすぐ後、屋上のプール?からドッと水が流れてきたときには歓声が上がりました。
満水状態が解消され、当然漏水もすぐに止まりました。
やはり大事なのはメンテナンス
この現象を再発させない為にはどうするべきか?
雪を堆積させないよう除雪する。
ドレンヒーターを設置する。
この二つになります。
ただ、除雪する際には注意が必要です。
特に露出防水層は非常にデリケートなので金属スコップ使用は厳禁です。
ドレンヒーターも、往々にして断線したままで気付かれないケースが多いようです。
シーズン前に専門業者に点検を依頼された方が良いでしょう。
メンテナンスのやり方って誰に聞けばいいの?
どこの頼めばいいの?
お近くの雨漏り110番にお問い合わせください。
建物の維持管理で大事なのは予防保全です。
雨が漏れてからだけではなく、私達はメンテナンスのご相談も喜んでお受けいたします。
安心してお住まいになるために、またメンテナンスコストを抑えるために、ぜひ雨漏り110番グループをご活用ください。
2019年4月4日
雨漏り110番岩手店
菊池裕悟