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板金屋根の雨漏り【雨漏り110番熊本北店】

2019.06.05 雨仕舞,プロフェッショナルとして,正しい知識,建物のメンテナンス,屋根工事,建築板金,雨漏り職人,雨漏り修理の方法,雨漏り事例,コラム

本日の雨漏り110番コラムは雨漏り110番熊本北店の木付が担当します。
宜しくお願いします。

もう夏のような暑さが続いていますね!!
今年も夏が怖いです(^_^;) 熱中症に注意して乗り切りましょう(^^)/

今回の施工事例は板金屋根からの雨漏りです。
教育施設の玄関ポーチ部の屋根が雨漏りしているというお問い合わせを頂き現場へ向かいました。
お客様よりヒアリングを行った後屋根に登り確認してみると・・・・・

散水調査をするまでもなく雨漏りの原因がわかりますね・・・・

このような穴がいたるところに空いていました・・・

補修を試みた跡がありましたがこれでは雨漏りは止まりません!!!

この建物は築約35年とお聞きしました。
築35年にしては腐食が激しい印象をもったので、なぜここまで痛みが激しいのか考えてみました。

まずここは校舎の北側に位置し直接日が当たることがないということです。

水上部の写真ですが苔が生え汚れています。
次に母屋(もや※)の間隔が遠いにも関わらず0.4mmの材料を使ってあることにより母屋間でくぼみが出来そこに水が溜まりやすくなっていました。

※母屋(もや)とは屋根の部材の一部で、屋根の最も高いところにある棟木と、平行して配され、軒桁との間で垂木を支える部材のこと(いわゆる【おもや】とは違う意味となります)

通常少しのくぼみであれば屋根の勾配で補いことが出来ますがここの現場のような緩勾配屋根の場合雨水がうまく流れずくぼみに滞留してしまいます。

上記の点から雨天後しばらく屋根面の湿潤状態が続くことがここまで腐食を激しくした要因だと思いました。

改修工事にあたり母屋の腐食状況を確認したところ屋根面の割に母屋の鉄骨は腐食していなかったので瓦棒のカバー工法による改修をご提案いたしました。
今回は0.6mmの材料を使用しました。
たった0.2mmですがハリや硬さは全然違います!!

[改修工事]

まずは既存の雨切りを撤去していきます。

これだけエプロン面戸内部にゴミがあるということは水も滞留していたということが分かります。

滞留した水の影響により屋根の立ち上げが腐食し、無くなっていますね。
雨漏りの原因がたくさんあります(^_^;)

清掃後絶縁処理をしたあと唐草をとりつけます。

緩勾配屋根ですので今回は尾垂れ唐草にしました。
1度下に下げて掴みこむことにより軒先の水切れをよくすることができます。

既存屋根との絶縁のためルーフィングを敷きこみながら新しい屋根を固定していきます。

キャップをかぶせてガチャを締めたら粗葺は終わりです。

まず雨切の下地を固定し、エプロン面戸を取り付け、キャップ周りに止水処理を行います。

雨切を下地に固定し、校舎との取り合い部をシーリング処理、最後に清掃を行い完成です。

今回は居室ではなく屋外(玄関ポーチ)であったため、腐食があってもすぐに再塗装をしなかったり、雨漏りが起きてもギリギリまで応急処置で粘っておられました。
住宅や工場の屋根だったらそうはいかなかったかもしれませんね。

腐食等が見られたら早めに専門家に見てもらうことをおススメします。
早い段階の対応により必要最小限の工事で済む場合もありますので!!

これから梅雨に入っていきます。
梅雨前に雨漏りで不安な箇所がある方はぜひ雨漏り診断士にご相談されてはどうでしょうか??

2019年6月5日
雨漏り110番熊本北店
木付悠太

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