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雨漏りの専門家としてお客様に強くお願いしたいこと【雨漏り110番世田谷店】
本日の担当は雨漏り110番本部・世田谷店の唐鎌です。
よろしくお願いします。
雨漏りの専門家という立場として、お客様にお願いしたいことがあります。
是非というか、何卒、心から、強くお願いしたいことです。
それは
『雨漏りした時の状況をできるだけ詳細に具体的に記録しておいて欲しい』
ということです。
とても大切なので、もう一度繰り返します。
お客様には、
『雨漏りした時の状況をできるだけ詳細に具体的に記録しておいて欲しい』
のです。
私たち雨漏り110番では、雨漏りを解決するためには、正しい雨漏り診断・調査による雨漏り原因の特定が必須だと考えています。
まず初めに雨漏り診断・調査によって雨漏りの原因を特定することこそ雨漏り解決の第一歩であり、絶対に必要であるというのが我々のスタンスです。
本来ならば説明するまでもない、当たり前で当然すぎるほど当然な話です。
そもそも原因がわからないのに修理ができるわけがありませんから。
雨漏り診断や調査による原因特定(解明)をせずに、いきなり雨漏り修理をするなんて、雨漏りの専門家である我々の常識から考えるとあり得ないことなのです。
例えるならば、お医者さんが、患者さんを全く診察せず、何の病気なのか特定しないまま、薬を処方するようなものです。
あるいはCTやレントゲンなどによる事前の診断をせず、いきなり手術を始めるようなものです。
とりあえず患者さんのお腹を切ってみて、それから患部(悪いところ)を探しましょう、という話です。
そんな行き当たりばったりの手術を受けたい人は絶対にいないでしょう。
病気や怪我をしたら、薬を飲んだり手術を受けたりする前に、お医者さんの診察や診断を受けるのは当然のことです。
何の病気なのか、どこが悪いのか、わからないままに手術を受ける人は絶対にいないはずです。
ところが、こと雨漏りとなると何故か話が別なのです。
診断や調査をせず、いきなり修理をする業者が現実に多数存在することが原因なのかもしれません。
そのような業者は建物のことや雨漏りに関する知識は乏しいくせに、あの手この手でお客様をだまして信用させるテクニックには長けています。
その上手な口車に乗せられて、雨漏り調査なんかにお金をかけず、すぐに修理したほうが安あがりだと勘違いさせられてしまうのです。
そしてその工事をした結果、雨漏りは止まらず、あるいはすぐに再発し、支払った雨漏り修理代金は結果的に全て無駄になってしまいます。
どちらが高くつくのかは説明するまでもありません。
『雨漏り調査を無料でやります』という業者の場合は少し違います。
調査もせず、いきなり修理をする業者と比べると、雨漏り修理をするためにまずは調査が必要だと認識している分だけ、まだましというか、マトモだと言えます。
ただし、『ただほど高いモノはない』という言葉があります。
論理的に考えて雨漏り調査の費用が本当の意味で無料なわけがありません。
調査をするために人件費がかかっているのは間違いありませんから、その人件費はどこかで回収しなければいけません。
ボランティアじゃない以上、必ずどこかで回収していると断言できます。
ようするに調査後の雨漏り修理の費用に乗っけているだけの話です。
でも、それだけなら何の問題もありません。
雨漏り調査を有料でやっても無料でやっても、修理費用と合わせたトータルの金額が同じなら、どちらでやっても同じなのだから、結果的にお客様は損しないことになります。
ただし、あくまでもトータルの費用が同じなら、です。
何を言いたいのか、と言えば、雨漏り調査を無料でやる業者の狙いは、調査を無料でやって信頼を得ることで、その後の高額な雨漏り修理を確実に受注することなのです。
しかも相場や適正金額よりはるかに高い金額で受注するのが目的です。
そうすることで仮に雨漏り調査を無料でやっても、結果的にはるかに大きな利益を得ることができるからです。
つまり、有料で雨漏り調査をやる場合よりも、トータルの費用ではるかに高い金額を払うはめになる可能性がある(高い)のです。
おっと、本題からだいぶそれてしまいました。
申し訳ありません。
このあたりの『雨漏り調査を無料でやる業者のカラクリ』の話については、2019年2月13日のコラムで書きましたので、そちらも合わせてお読み頂ければと思います。
話を戻します。
ようするに、雨漏りを解決するためには雨漏り調査を実施して、雨漏りの原因を特定することが何よりも大切ということです。
そして、今日のコラムで一番言いたいことは、
雨漏り調査で原因を特定するためには【お客様からご提供頂く事前の情報が極めて大切】ということです。
これが今日のコラム冒頭で書いた、
『雨漏りした時の状況をできるだけ詳細に具体的に記録しておいて欲しい』理由です。
私たちが雨漏り調査をする際には、私たち雨漏り診断士は、それまで培ってきた経験と技術をフル活用します。
これまで何百件と雨漏りを解決してきた経験で得た知識です。
調査における散水のテクニックや、ちょっとした段取りの工夫など、専門家ならではのプロの仕事をします。
特殊に加工した道具や、特注の工具類、サーモグラフィーカメラや水分計などの最新精密機器も使います。
そうです。
まるで最先端の医療現場にいる外科医と同じです。
MRIやCTなどの最新鋭の機器を使って患部の状態を探るのと同じなのです。
お医者さんも、多くの症例や論文から得た知識を元、あらゆる経験と技術をフル活用して診察・診断します。
でも、まず最初に重要な手がかりになるのは、患者さんに問診して得られる、痛みや感覚などの症状です。
どこが痛いのか、どんな時に痛むのか、どんな痛みなのか、いつから痛むのか、などなど。
患者さん自身の口から、具合や症状を聞くことで、医者として培ってきた知見や過去の症例から、ある程度の予備的な診断をします。
その後、血液検査やレントゲン、CT,MRIなどで本格的な診断をし、病気とその原因を特定していくのです。
雨漏り調査も全く同じ流れになります。
お客様にヒアリング(問診)して得られる雨漏りの症状を手がかりにして調査を進めなければなりません。
どこから雨漏りするのか、どんな雨の日に雨漏りするのか、どんな風の時に雨漏りするのか、風向きはどうだったのか、どれぐらいの頻度で雨漏りするのか、どの程度の量の雨水が漏れるのか、雨がやんだらすぐに止まるのか、雨がやんだあともしばらく雨漏りが続くのか、どの季節で雨漏りが多いのか、雨漏り発生の前後にリフォームや外装工事をしなかったか、雨漏り発生の前後に何かしら建物や環境に変化はなかったか・・・・・などなど。
お客様から得たそれらの情報を元に、ある程度の予備的な診断をして仮説を立てます。
そのうえで、実際の散水調査、サーモグラフィーカメラによる赤外線撮影、水分計による計測などで、本格的な診断を実施して、雨漏りの原因を特定するのです。
ですから、まず初めの手がかりとして、お客様から得られる情報が何よりも大切なのです。
今日のコラムの中で『雨漏りした時の状況をできるだけ詳細に具体的に記録しておいて欲しい』と何度もしつこくお願いしているのは、そのような理由があるのです。
記録しておいて欲しい理由は、人間の記憶は曖昧なことが多いからです。
記憶は時として間違うことがありますが、記録であれば間違いは限りなく少なく抑えられます。
繰り返しになりますが、
『雨漏りした時の状況をできるだけ詳細に具体的に記録しておいて欲しい』のです。
詳しければ詳しいほど、具体的であれば具体的であるほど、記録が多ければ多いほど、雨漏り原因特定が近づきます。
先程も書きましたが、
どこから雨漏りするのか、どんな雨の日に雨漏りするのか、どんな風の時に雨漏りするのか、風向きはどうだったのか、どれぐらいの頻度で雨漏りするのか、どの程度の量の雨水が漏れるのか、雨がやんだらすぐに止まるのか、雨がやんだあともしばらく雨漏りが続くのか、どの季節で雨漏りが多いのか、雨漏り発生の前後にリフォームや外装工事をしなかったか、雨漏り発生の前後に何かしら建物や環境に変化はなかったか・・・・・などなど。
これらの情報を少しでも多く、より具体的に、より詳しく記録しておいてくださることが、雨漏り解決への重要な助けになります。
最後にもう一度。(しつこいですね・笑)
雨漏りした時の状況をできるだけ詳細に具体的に記録しておいてください。
それこそが雨漏り解決のためにお客様自身がやるべき最も大事なことであり、お客様にできることであり、お客様にしかできないことなのです。
2019年6月19日
雨漏り110番本部・世田谷店
唐鎌謙二