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「雨漏り探偵物語」 2部構成(後編)【雨漏り110番名古屋北店】

2019.07.28 正しい知識,雨漏り職人,雨漏り修理,雨漏り被害,雨漏り事例,雨漏りに取り組む,コラム

本日の雨漏り110番コラムは名古屋北店の齋藤が担当します。
宜しくお願い致します。

今回のコラムは戸建て住宅の雨漏りエピソード後編です。
前編を読まれてない方はぜひこちらを先にお願いします↓

「雨漏り探偵物語」 2部構成(前編)【雨漏り110番名古屋北店】

さて、前回は笠木と外壁クラック2ヵ所の散水調査を終え、一番漏れてほしくないドレンの調査前で前編は終わりましたね!いよいよドレンの散水調査です。

<懸念箇所③>

ドレン廻りからの漏水は改修用ドレンという資材を取り付けることで雨漏りは防ぐことが可能ですが、ドレンの中で漏水する場合は排水する為の中の管を修理、又は交換する必要がある為、天井を捲り工事するという大掛かりなものになってしまうのです。

そして恐る恐る散水することに、、、

<漏水懸念箇所③ ドレン内部 散水>

散水すること3分、1階からスタッフの悲鳴が聞こえてきました。。。
やっぱり、、、、
私は更に重い足取りで1階に向かいます。

エアコンの吹き出し口から大量の水が落ちてきました。
お客様が言っていたエアコンからの雨漏り具象を再現したのです。
私はその状況を見てこう思いました。たまたまドレンの排水管がエアコンの真上で不具合を起こしているからエアコンから水が出るのだろうと、、、

その後、お客様に今回の調査結果をお伝えし、天井を捲る許可も得て工事することになりました。

先ずは天井の解体です。天井の上にある断熱材は大量の雨水を含み、カビが発生していました。

天井を捲り終え、エアコンの上に存在すであろう排水管を確認すると、あれ???

なんと排水管がどこにも見当たらないのです。なぜだ??

天井の上には天吊りのエアコンとエアコンに接続されている排水管と冷媒管しか見当たらないのです。
ドレンの排水管は天井上には無く、ルーフバルコニーの床コンクリート内で外に出ていたのです。さらに奇妙なのが、天井を捲っているのでルーフバルコニーの床となるコンクリートも下から見えるのですが、そのコンクリートにも雨染みが全く見受けられないのです。
私の中で想像していた期待の高い仮説が外れたのです。

私は外に出て壁から出ているドレンの排水管を眺めて推理が始めました。

なぜエアコンの吹き出し口から漏れるのか?

コンクリートの内部にある排水管からの漏水でないとすると、、、

エアコンと接続されている排水管から出る水はどこに排出されるんだ?

あれ?まさかドレン排水管とエアコン排水管が目視できないところで繋がっている??

もしそうならば、、、エアコンに逆流して漏れてる??逆流するとしたら、、、

外から見えている排水管が詰まってる!?

私はまさかと思い2分間ドレンに水を流し、外の排水管を叩いてみました。
やっぱり!!中に水が溜まっている重い音が鳴るのです。
急いで排水管の下の方を切断することにしました。

切断すると大量の水が切断口から噴き出してきたのです。

そして中から出てきたのは、、、

ゴムのバンドが詰まっていました。
これが原因だったのか!
私は反省しました。なぜ天井を捲る前に排水管の詰まりを疑わなかったのか。
エアコンから出る理由は排水管同士が繋がって逆流しているという仮説をなぜ立てれなかったのか。自分の想像力の無さを悔やみました。

その後、改めてドレンに散水し漏れないことを確認したのち、工事を進めました。

天井の下地を作り

新たに断熱材を敷き

ボードを貼って

木目調のクロスを貼り完成です。

浮いて隙間が空いていた笠木も防水処理し、外壁もクラック処理と防水を施しました。

工事は無事に終わりお客様には雨漏りが止まって喜んでいただきましたが
今回の雨漏り調査で私自身の経験値の未熟さを痛感しました。
結果は雨漏りを止めることができたのですが、今後のはさらにこの経験を活かし、より多くの雨漏りに悩まれているお客様の一助となれるよう頑張ってまいります!

つたないコラムを最後まで読んで頂きありがとうございました!!

雨漏りでお困りでしたら雨漏り110番グループにぜひお任せください!

2019年7月28日
雨漏り110番名古屋北店
齋藤亨

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