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経年劣化にご注意!トップライトからの雨漏り【雨漏り110番岩手店】

2019.08.16 トップライト雨漏り,プロフェッショナルとして,正しい知識,屋根工事,雨漏り職人,雨漏り修理,雨漏り事例,コラム

本日の雨漏り110番コラムは、雨漏り110番岩手店の菊池が担当します。

宜しくお願いします。

今回はトップライトからの雨漏り事例を紹介します。

トップライト、または天窓とも言います。

特に都市部で、近隣の建物が近接しているために窓からの採光が不足する場合、トップライトは非常に有効です。窓の面積に対して約7倍の採光を取得できます。

さらに、単に日射の取得のみならず、洋風の建物ではデザインのアクセントとしても好まれるようですね。

ただし、このトップライト、メリットばかりではありません。

まず、南面設置の場合、「暑い!」

天井から燦々と降り注ぐ日射。可視光線ばかりではなく、赤外線も取り込んでしまいます。

家具や絨毯の日焼けも気になるところです。

トップライトメーカーの方でも、遮熱・断熱Low-E複層ガラスの採用やブラインドの取り付けを推奨したりと、様々な対策を打っているようです。

さて、ここから本題ですが、最も大きなデメリットといえば、雨漏りのリスクが高いということでしょう。

何しろ屋根に穴を開けて、そこに異素材(木・アルミ・ガラスなど)を組み合わせたものをはめ込んでいるわけですから。

雨を受け止めるだけではなく、日差しも浴び続けるわけです(夏季、屋根温度は80度にも達します)。建築材料は全て熱膨張率が違いますので、緩衝の意味からも水密性の保持の目的からもパッキンやシーリングというもので性能を確保します。当然これらの素材も経年で劣化していくわけです。

このように、トップライトは最も過酷な環境にある建材と言えるかもしれません。

写真は初期雨漏り状況です。木枠に雨染みが確認できます。

こちらはさらに症状が進行しております。カーテン上部まで大きな雨染みが見られます。

こちらは雨漏りが生じていたトップライトを撤去したところです。木枠に染みが見られます。

新規取り付け状況です。

こちらの雨漏り原因は経年劣化ではなく、取り付け位置が外壁に近接し過ぎていたこと(雨仕舞が不完全になりがち)と何と縦横が逆でした…。

こちらは複層ガラスのシールが破れてガラス内部に結露が見られますが、雨漏りは生じていませんでした。

屋根・外壁塗装をご依頼いただいていたので「一緒に交換はいかがですか?」とご提案させていただいたのですが、雨漏りしたら考えるということでした(笑)

工事途中で思いなおされたとのことでした(笑)

本当は、屋根塗装前の交換がセオリーではあります。

現在、トップライトメーカーは日本ベルックス1社です。

OEMで他社も販売してますが、供給元は同社です。

過去には10数社が販売していたということですが、全て撤退したそうです。

漏水事故が多発したようですね。

ただし、他社のトップライトもベルックスの商品で改修可能ですので、ご安心ください。

我々雨漏り退治の専門家としては、竣工後、10年と20年、このタイミングでの点検をお勧めします。

丁度屋根や外壁のメンテナンスも計画するタイミングです。点検や交換にも足場が必要です。足場を掛ける頻度を低減することが、メンテナンスコストの圧縮に繋がります。

私達、雨漏り110番グループはお客様のご要望と現状の劣化状況を踏まえ、常に最善のご提案を心掛けております。雨漏り案件及び建物の保護の面からも、是非お声掛けください。問題解決に向けて、全力で取り組ませていただきます。

2019年8月16日
雨漏り110番岩手店
菊池裕悟

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