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木造住宅の雨漏り【雨漏り110番伊勢原店】

2019.10.15 2次防水の不具合,屋根工事,建築構造・建築施工,雨漏り調査の方法,雨漏り事例,雨漏り診断・雨漏り調査,コラム

本日の雨漏り110番コラムは雨漏り110番伊勢原店の牧野が担当します。
よろしくお願いいたします。
前回より少し間が開いてしまいましたが、前回のコラムより数件雨漏りの調査に同行させて頂き、当初より流れが掴めてきた実感を得た気がします。

今回のご依頼は弊社リフォーム事業部のご依頼よりお客様宅で雨漏り発生していることがきっかけになります。
ヒヤリングはリフォーム部より頂き、築年数約40年。過去に数回塗装経験あり、内装リフォーム経験ありというお客様です。
漏水個所と室内外の写真から代表と散水調査に向けての手順の打ち合わせの元、望ませて頂きました。

散水テスト開始、最初は一階のテラスです。
こちらは外壁にテラスの架台が差し込まれています。その外壁とテラスの接合部分から雨漏りしているようです。

テラス架台と外壁が接合している箇所に散水を行うとすぐに室内に水が入ってきました。

こちらの原因はテラス架台が壁の中に差し込まれており、その接合部が劣化してしまい隙間ができてそこから水が浸入していると考えられます。

養生、パテにより接合部からの漏水を止めた状態で再度散水を行うと漏水を確認できませんでした。
念のため、上部のサッシ、サッシ下部の調査も行いましたが異常がない為、原因は特定できました。

次に屋根の散水テストです。
一か所目は散水を開始したらすぐに雨漏りしてきました。散水箇所の真下に水が落ちてきました。
段違いの屋根瓦の雨押えの接合部から侵入しておりました。こちらは板金工事の雨仕舞不足が原因と考えられます。

二か所目は、代表と架設していた棟瓦と瓦の2次防水の劣化による漏水です。

散水後30分で漏水が確認できました。おそらく予想通り2次防水が劣化しており雨量の多い雨が降るとじわじわと浸透して雨漏りしていると判断できます。

その他棟にも直接散水し確認しましたが異常はなかったので原因は2次防水と判断できました。
その後、雨漏りの報告書を作成して、只今修繕について検討中で今後の展開が楽しみです。

最後に今回の調査では、直接、目視で把握できたテラス部分と目視では全く把握できない屋根瓦の調査と散水テストでしたが
屋根に関しては改めて雨漏りの難しさを経験させて頂きました。経験と知識が無ければ発見どころか恐らく棟瓦の積み下ろしを
ご提案して終えていたと思うとぞっとします。
この経験を生かし、次回からの屋根の雨漏りのヒヤリング調査に生かしていきたいと思います。

2019年10月15日
雨漏り110番伊勢原店
牧野敬大

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