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千葉県に甚大な被害をもたらした台風15号【雨漏り110番館山店】

2019.12.04 プロフェッショナルとして,屋根工事,緊急出動,雨漏り職人,家を守るために,台風,雨漏り110番グループ,コラム

本日のコラムは雨漏り110番館山店の佐々木が担当いたします。

よろしくお願いいたします。

この度の台風15号、19号で被害にあわれた皆様にお見舞い申し上げます。

またお亡くなりになられた方々へのご冥福を心よりお祈りいたします。

今回のコラムは台風15号の私の体験談を書かせていただきます。

9月9日の未明、私の住んでいる千葉県館山市は、かつて経験したことがないほどの暴風雨に見舞われました。

夜中の1時頃から恐怖を覚える風と共に打ち付ける雨で一睡もできず夜が明けるのを待ちました。

台風が遠ざかった夜明けに恐る恐る外に出て、我が家の屋根を見上げると棟瓦の一部が散乱物により崩れていましたが、大した被害が無く済みました。

しかし、市内の一部地域を除き夜中から停電になり、日中でも停電の影響でコンビニやスーパーは閉まったまま。

かろうじて開いているコンビニですら食料品は配送されず一切ありませんでした。

停電を免れた地域のガソリンスタンドには長蛇の列、順番が回ってきても一人20リッターまで給油制限。

唯一開いていたホームセンターでは、ブルーシートは売り切れ、応急資材を買いたくても手打ちのレジには長蛇の列という初めての経験でした。

幸いにも事務所は風向きに恵まれ何一つ被害を受けずに済みましたが5日間の停電と光回線の断線により、パソコンは使えず事務作業はストップ。

お客様とのメールのやり取りは、かろうじてスマホからできたので助かりました。

そんな状況下で、瓦が飛ばされて雨漏りしている方や屋根ごと飛ばされて家中水浸しになってしまった方から続々とSOSが入ってきます。

早朝より連絡を頂いたお客様の家は南面の屋根がそっくり飛ばされていました。

これは早急に対応してあげなければいけないということで倉庫にあった有り合せのブルーシートと庭に散乱していた材木でとりあえずの応急処置を。

それがこの画像↓

その数日後にブルーシートと材木が手に入るようになったので下地を組みます。

大工さんが本来は行う仕事ですが、手一杯の大工さんを待ってはいられずペンキ屋の私たちで行いました。

ブルーシート2枚重ねを材木で押さえて端末は自着防水シートで処理。

本来は安全上、足場を架けてから施工をしなければいけないところですが緊急時の応急処理として足場無で命がけの施工をさせていただきました。

こちらの家は応急処置から2か月過ぎましたが雨漏りはしていません。

こちらのお客様はモニエル瓦の棟付近が崩壊。

煙突の屋根板金が飛ばされ家中水浸しとのこと。

瓦を整理してブルーシートを全面被せ見よう見まねで土のう袋を設置しました。

何しろ屋根にブルーシートをかぶせること自体が初めての経験ですので勝手がわかりませんでした。

しかし・・・

1か月後に台風19号の強風によりブルーシートはめくれ上がってしまいました。

で、再施工の際にユーチューブを参考に考えたのが、前面に壁せると風の影響を受けやすくなるので、土のう袋を使わずに破損部分だけ被せる方法。

それがこの画像↓

強風が吹き荒れてもびくともしません。

こちらのお客様は南面の瓦が広範囲にわたり破損して雨漏りしていたので棟瓦をまたぎ一面ブルーシートをかぶせましたが、普通の土のう袋は紫外線に弱い為

後日、UV対応の土のう袋をかぶせました。

このように当店で応急処置をした数は70件ほどでした。

普段は住宅の塗り替えを行っている当店ですが、雨漏り110番に所属している以上、塗り替えを予定していたお客様に延期して頂き、職務として対応させていただきました。

本当はもっと多くの困っている方々のお役にたちたかったのですが、これが限界でした。

私ども塗装店で出来ることは応急処置のここまでで、その後の修理に至っては専門職の瓦屋さんや板金屋さんゆだねるしかありません。

一塗装店ができることには限界がありますが、、全国から集まって頂いたボランティアの方々、自衛隊の皆様に大多数の家にブルーシートをかけて頂き、大変感謝をしています。

本当にありがとうございました。

台風通過後から2か月以上経っていますが、新たな問題が起こっています。

紫外線に弱い土のう袋がやぶれ、中に詰めてある砂の流出です。

ボランティアの方々が去り、自衛隊の皆様も通常の勤務に戻られ屋根に上がり土のう袋被せる人が不足しています。

一難去ってまた一難ってところですか。

今後はこのような対応にも少しでもお役にたてればと思っています。

下の画像は台風通過から1ヶ月後の海上自衛隊館山航空隊が撮影した画像です。

テレビのニュースで取り上げられていた布良、相浜地区の上空からの画像です。

ほとんどの家の屋根にはブルーシートがかぶせてあります。

復旧までにはまだ数年かかると思いますが、また穏やかな生活が取り戻せるよう少しでもお役に立ちたいと思っております。

2019年12月4日
雨漏り110番館山店
佐々木恒治

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