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雨漏り修理に対して塗装は有効か?【雨漏り110番泉大津店】
雨漏り(雨漏り修理)に対して、塗装(塗料)は有効か?クラック(ひび割れ)と塗料(塗装)の関係性
雨漏り(クラック)に対して塗装は有効な方法であるのか、ないのか…まずは塗料・塗装の概念から説明します。
一般的に塗装は特に外装塗料(外壁用の塗料)は躯体の保護・美観の回復等に使用される目的です。
JIS規格から塗装が雨漏りに有効が検証していきます。その中にはJIS規格で定められてい
る区分でJIS A 6909か JIS A 6021がほとんどです。
特にJIS A 6909に区分される塗料が9割以上です。
JIS A 6909に区分される塗料でも防水形から薄塗から複層・単層と様々分かれています
。
一般的に硬質塗料、微弾性塗料、弾性塗料はこのJIS A 6909に区分されています。
先ほどのJIS A 6021は塗膜防水材といいます。非常に柔らかいことから、高弾性塗料と一般的に呼ばれています。
このことから、JIS規格では、6909と6021でしか見極めることができません(笑)
JIS規格内の雨漏りに有効と一般的に使用されている微弾性・弾性・高弾性について
その収縮の違いから微弾性<弾性<高弾性と収縮できる範囲が大きくなっていきます。
また、疎水性の大きくなっていきます。
ここで皆さんが実は勘違いされています。収縮が大きいので、クラックに有効であると…
確かに0.2mm未満のクラックでは微弾性<弾性<高弾性となります。
でも実際に起こるクラック原因の雨漏りでは0.3mm以上がほとんどです。
0.3mm以上のクラックたいしては微弾性・弾性・高弾性もそこまでクラックには有効では
ありません。
高弾性の伸び率は300%が基準なっており、300%と思うとすごく伸びる印象ですが、確かに躯体に密着させずに塗膜だけを伸ばすとけっこう伸びます(笑)どこかのメーカーやっていましたね…
伸ばす事だけを考えるとどこまでも塗膜は伸ばすことができます収縮させることが非常に難しくなります。この話をし出すと長くなるので本題にもどします(笑)
実際の外壁のように躯体に密着した状態で0.3mmのクラックがおきたらどうでしょうか?
300%…
クラックがおきてしまいますね。
もうひとつ、クラック有効されている弾性・高弾性についてもっとも大切なことがあります。
柔らかい上に硬い者を塗ると全体にクラックがおきます。塗膜割れとなってしまいます。
微弾性の上にほとんど塗料を塗装することができますが、弾性には弾性以上の弾性力、高弾性に高弾性以上の弾性力が必要です。
こういった次のメンテナンスを阻害、制限してしまうこと充分留意して使用しないといけません。
躯対・構造別でもこの微弾性・弾性・高弾性は注意しないといけません。
なぜなら、疎水性が高いですが内側くる水分・水蒸気にはいとも簡単に膨れ現象がおきてしまいます。要は躯体の内側からも疎水性が高いといえます。
RC造はすべて微弾性・弾性・高弾性はすべて使用可です。(万が一膨れ現象がおきても塗膜除去がおこなえる)
S造の特にALCに対しては微弾性ですら△です(一部塗料を除く)弾性・高弾性は膨れ現象の可能性が高くまた水分含むとALC自体が水分に対して非常に脆くなりやすい性質もっているからです。(たまに塗料メーカーですら弾性の仕様スペックをもってくるので説教します(笑)
木造については、モルタル等は特に制限はありませんが、サイディング等には微弾性ですらNGです。
躯体の保護の観点からは塗装は雨漏りたいして有効な時もありますが、それはあくまで、しっかりとした下地処理があってこそなんです。
※Uカットシーリング・エポキシ注入・シーリング・誘発目地・アル骨撤去・C-2など
雨漏り対しては、塗装は有効な場合はありますが、その塗装(塗料)の選定の仕方で様々な危険性を伴うことと理解していただきたいです。
塗装をすれば雨漏りが直るというのは都市伝説みたいなものです。
塗装屋が言うので間違いありません。
最後に
様々な業種、塗装・防水・板金・屋根・躯体・鉄骨・大工・サッシなどを充分理解した人がようやく雨漏りに立ち向かうことができます。その第一段階が雨漏り診断士であり、そのエキスパートが雨漏り110番なのです。
ありがとうございました。
2020年1月5日
雨漏り110番泉大津店
金丸孝治