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職人さん、本を読もう!

2012.10.29 雨漏りに取り組む

今日のブログは雨漏りハンターの雑感。
近年サッシ絡みの雨漏りが増えている。
2~3年、真面目に雨漏りに取り組めば誰でも気付くと思う。
サッシ絡みの雨漏りは間違いなく増えている。
と言っても、
けっしてサッシの品質が悪くなったというワケではない。
客観的に考えれば、むしろサッシの品質は上がっているはずだ。
古いサッシと最新のサッシを見比べてみれば明らかだろう。
原因は他にある。
サッシを取り付ける人、
サッシまわりの工事に関連する職人、
そして現場監督の問題。
ようするに人、人間の問題なのだ。
サッシに限らず、
建築に関する部材や材料や道具は、
大抵の場合、良い方向に進化している。
そんな中、人間だけが退化しているのだ。
建設業界の人間が退化した原因は複数ある。
第一に、道具や材料が進化すれば相対的に人間の力は退化する。
車や電車などの移動手段が進化したことで人間の歩く力が落ちるとか。
電子計算機が普及したことで暗算の能力が落ちるとか。
そういう理屈だ。
第二に、バブルによる技術の断絶がある。
バブル期には、経験2~3年で独立し、親方になる職人が大量発生した。
彼らの未熟な技術によって、沢山の問題物件が建てられたワケだが、
本当の問題は、そこではない。
早い独立によって、大切な技術が伝承されなかった。
建設業界全体にとっては、そのことのほうがより大きな問題なのだ。
第三に、モチベーションの問題がある。
昔は、職人になって一人前になればそこそこ稼げた。
10年ぐらい修行して、親方になって、一所懸命に頑張れば、
平均的なサラリーマンより稼ぐことは可能だった。
若い頃ヤンチャしてしまい、学歴もないような若者にとっては、
職人になって歯を食いしばって頑張ることで、
子供の頃、真面目に勉強してた友達たちに追いつくことが出来る。
職人の世界が、そんな風にモチベーションが高かったのは遠い昔の話。
そんなこんなで、
建設業界で働く人間のレベルは確実に落ちている。
その結果、サッシの雨漏りが増えているワケだ。
だからこそ、声を大にして言いたい。
建設業界にはチャンスが眠っていると。
宝の山だと。
ようするに、
建設業界がそんな体たらくだとすれば、逆にチャンスってこと。
全体が退化し、レベルが下がっているのだから、
技術を磨き、知識を身につけ、
モチベーションを高くもって、人の倍ぐらい働くつもりで、
一所懸命に、死ぬ気で、必死に、目の前の仕事に取り組めば、
まあ、そんな素敵な職人は、お客様が絶対ほっとかないですな。
自明の理です。
一流の職人、プロフェッショナルになれば良いのです。
あるいは一流の親方ね。
そう言った意味では、若者に今こそ職人を目指せ!と言いたい。
ただし、楽して儲けようなんて甘い考えじゃダメだけどね。(笑)
人の倍ぐらい働けば、人の1.5倍ぐらい稼げるし、
人の3倍ぐらい働けば、人の2倍ぐらいは稼げる。
まあ、物理的、時間的に3倍働けないから、そこは密度の問題。
手を動かしながらも頭を休ませないこと。
常に工夫、改善を考えつつ働くこと。
そんな意識で働いてれば、結果的に人の3倍ぐらいまでは働ける。
で、
何が言いたいんだか自分でも良くわからなくなってきたけど、(苦笑)
同じ職人でも、仕事が終ったら、
ただ酒飲んだり遊んだりするだけじゃなく、
たまには、こういう本を読んで勉強するヤツが伸びるっていう話。
人より稼ぎたければ人と違うことをしなきゃ。
職人さんでも勉強しなさい!ってコト。
ありゃりゃ、結局、最後まで全くオチがない話になってしまった。(笑)
ま、雑感だからいいか。
ちなみに僕の本も勉強になるので是非。(笑)
To Be Continued
伝説の雨漏りハンター
唐鎌謙二
僕の著書です。→『自分を磨く「嫌われ仕事」の法則』
日常の活動状況ブログは日本外装株式会社 社長・唐鎌のブログ
さらにツイッターでもつぶやいてます。

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